2009年01月16日掲載記事より
JR篠栗線 筑前大分駅 (福岡県飯塚市)
“ミニ図書館”が人を結ぶ
朝日を浴びて街が輝き出すころ、ホームは通勤客や学生でにぎわう
改札口脇の「ステーションライブラリー」。通勤利用のサラリーマンや住民によく読まれているという
駅名の読みは「ちくぜんだいぶ」。駅から徒歩約15分の距離にある大分八幡宮の井上一徳宮司(37)によると、3世紀ごろ、福岡県の宇美で後の応神天皇を出産した神功皇后が峠を越え、ここで兵士や民を解散した。この「大(おお)分かれ」が地名の由来という。
1968年に無人駅として開業。福岡都市圏から約30分という利便性が人気を呼び、ベッドタウンとして急速に発展した。朝日が降り注ぐ時間帯になると、通学客や通勤客が次々と駅舎に吸い込まれていく。
田園風景の中に住宅が立ち並び、拡幅された道路はコンクリート舗装に変わった。駅の隣に住む吉田正一さん(78)は「昭和30年代ごろまで近くに炭鉱があり、ろくに舗装もない道をトラックが土ぼこりを上げて通った。今思えば、うそのようだ」と目を細める。
改札口脇に高さ約1.5メートル、横約1メートルの本棚がある。「ステーションライブラリー」と名付けられた“ミニ図書館”。15年以上前に旧筑穂町(現飯塚市)が設け、文庫を中心に推理小説や漫画など約300冊が並ぶ。
住民や通勤客の寄贈本で運営しているが、貸し出し自由のため紛失も少なくないという。JR九州(福岡市)管内は、佐賀駅や中間駅(福岡県中間市)、城戸南蔵院前駅(同県篠栗町)にも同様の本棚があるそうだ。
福岡市に通勤する会社員岡村英一さん(59)が本棚をのぞき込んでいた。「時代小説が好きで、1000冊以上ここで借りて読みました。本代が節約できて大助かりです」とにっこり。駅長さんと小説の話題で話が盛り上がることもあったという。
「別離の地」として歴史に名を残す大分が、今は本を介して人の結節点となっている。
(筑豊総局・河野大介)








ダイハツ クーザ 福岡公演!
必見!今冬のインフルエンザ対策
長期間家を不在に…そんな時!
関東地区・受験特集2011
福岡の賃貸・売買物件ならココ!
ライオンズマンション高取
NEWオープンの店教えて下さい!
















