2008年09月19日掲載記事より
九州新幹線 川内駅 (鹿児島県薩摩川内市)
街の輝き願う七夕飾り
2004年の九州新幹線開通に合わせて新しい駅舎となった川内駅
川内駅改札口近くにある七夕飾り。高さは4メートルある
赤、青、ピンク。九州新幹線のホームに降り立ち、改札口を出ると色鮮やかな七夕飾りが目に飛び込んできた。天井からつるされた和紙の飾りは長さ四メートル、その数、17本。川内と同じ「せんだい」と読む東北の仙台市と同じものだ。
南九州の大河・川内川の河口に近い川内は、養蚕や水運による物流拠点として栄えた。1914(大正三)年開業の川内駅は、近郊からの買い物客らでにぎわってきたという。しかし近年は、郊外に大型店が進出し、駅周辺の商店街の売り上げは振るわない。2004年に開通した新幹線が、鹿児島市までを13分で結ぶようになったことも拍車をかけた。
「20年前と比べると人通りは3分の一になりました」。太平橋通り商店街理事長の泊幸雄さん(59)は言う。
「にぎわいを取り戻したい」と願い、街づくりに取り組む泊さんが目をつけたのが、学生時代に見た仙台市の七夕飾りだった。仙台の七夕まつり関係者と知り合い、同じ地名の縁もあって昨夏、七夕飾り20本を譲り受けた。今年は、仙台から講師を招いて飾りづくり講習会を開いた。七夕飾りのコンクールには、園児やお年寄りら約400人が参加した。その成果を披露する「街の目立つ場所」が、新幹線開業に伴って新しくなった駅舎のコンコースだ。
西久保昇駅長(53)は「家族連れや記念写真を撮るお客さんが増えたんですよ」と満足そう。「仙台は遠いけど、川内なら近いから」と、熊本からも見物に訪れる人があるという。今年の飾りの展示は9月末まで。泊さんは「来年もぜひ続けたい」と意欲を燃やす。
南北の「せんだい」をつなぎ、人々の目を楽しませる七夕飾り。その一本一本に「星のように街を輝かせたい」という願いが込められている。
(編集センター・玉田仁美)








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