西日本新聞社は6月22日、創刊130周年記念として、九州で活躍する観光案内人を顕彰する「九州よかとこ案内人大賞」(九州運輸局、九州観光推進機構後援)の受賞者・団体を決めた。
同大賞は、本紙の長期キャンペーン「見直そう九州観光」の一環として企画。観光ボランティアガイドなど団体と個人を合わせて49件の応募(地方自治体などの推薦を含む)があり、専門家でつくる選考委員会(委員長=千相哲・九州産業大学教授)が選定した。
森下正光さん 上五島ふるさとガイドの会代表
長崎県の三離島の自治体が開いた観光カレッジで学び、2006年に上五島ふるさとガイドの会を発足させた。歴史遺産として残る29カ所の教会堂を案内。「おもてなしの心」をモットーに、常に明るい笑顔を絶やさない。トイレや道路の整備状況なども利用者の視点で自治体に助言する。自身もカトリック信者。教会関係者にも観光客にも行き届いた配慮で、教会ガイドとして高い評価を受ける。70歳。
長崎さるくガイド
昨年、長崎市で開かれた官民協働型のまち歩き博覧祭「長崎さるく博’06」の案内役をボランティアで務めた市民らが、引き続き今年4月から取り組む。コースごとの研修を重ね、名所旧跡の解説にとどまらず、その土地にまつわる人物や市民の生活も紹介し感動を呼ぶ。自営業の桐野耕一さん(51)は、さるく博の企画段階から参画。地域への愛着と持ち前の明るさで、ひとつの案内スタイルをつくり上げた。
日南市観光ガイドボランティアの会
九州の小京都と呼ばれる宮崎県日南市の城下町・飫肥(おび)の訪問客に、まちのよさを紹介したいと2000年、市が主催した歴史・文化の学習会の受講生らが結成した。情報や意見の交換や研修を続ける。油津の堀川運河なども案内。会員を6班に分けて、案内を分担するなど「無理のない活動」を目指す。会長の石川正男さん(74)は、説明の中で飫肥弁を使うなど、地域のよさを身近に感じてもらえる工夫をしている。
貞刈惣一郎さん 太宰府市観光ボランティア
かつて「遠(とお)の朝廷(みかど)」と呼ばれ、九州の政治的中心だった福岡県太宰府市の大宰府政庁跡などで、古代からの歴史を解説している。定時制高校教師だった1970年代からボランティアガイドを始めた。これまでに1万団体、50万人以上を案内。海外客も50カ国以上に及ぶ。訪れる人の歴史的関心が高まっていることから、専門知識を高める必要を感じ、佐賀大学大学院で古代経済史を学び、85歳で修士号を取得した。87歳。

































