2010年02月03日更新
迫力満点のマカオグランプリ

世界遺産にも登録されているマカオの遺産群。その中でも最も有名な聖ポール天主堂跡には多くの観光客が訪れる

ライトアップされたホテル群
年に1度、給付金がもらえ、ほとんどの学校で学費は高校まで無料。さらには病院の無料券まで配布されるという夢のような街をご存じだろうか。それは「東洋のラスベガス」といわれ、年間1兆円近いカジノ収益を誇るマカオ。今回は市街地レースで有名なマカオグランプリと、世界遺産にも登録された歴史あふれる街並みを満喫してきた。
同グランプリは1954年から始まり、半世紀以上の歴史を持つ。毎年11月の第3週に開催され、4日間にわたってF3やツーリングカー、バイクによるレースが繰り広げられる。
過去にはアイルトン・セナやミヒャエル・シューマッハーなど有名ドライバーが優勝し、F1昇格を決めた登竜門的なレースであり、国際的にも注目が高い。大会期間中、世界中から多くの観光客が集まり、お祭り騒ぎ状態。ほとんどのホテルが満室になる。
一番の魅力は何といっても、市街地の一般道路を使った豪快なレース。マカオフェリーターミナル近くの直線道路をスタートとし、旧市街地を中心にした約6キロの公道を爆走する。急カーブを備えた難関コースとしても知られ、クラッシュするマシンが続出する。
初めて体験した生のレースは、迫力満点だった。とにかく音がすごい。耳栓をしても体中に音が鳴り響き、内臓まで刺激される。白熱したレース展開に会場は終始盛り上がり、モーターレースに全く興味がなかった私もすっかりとりこになってしまった。
レースの合間には、世界遺産巡りも楽しんだ。約500年にわたって東洋と西洋の文化が交流してきたマカオには、歴史価値の高い教会や広場が点在。なかでも有名なのが、17世紀に建設されたイエズス会の教会跡地「聖ポール天主堂跡」。石造りの堂々としたファサード(正面壁)は絵画のような美しさ。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出す。
もちろん、カジノもちょっとだけ体験。マカオのカジノは、ブラックジャック、バカラなどのカードゲームとスロットマシンが主流だ。なけなしの軍資金をつぎ込んでスロットで一獲千金を狙ったが、結果は想像にお任せする。
昨年12月20日に、ポルトガルから中国へ返還されて10年の節目を迎えたマカオ。五つ星クラスの高級ホテルが林立するバブリーな街並みは一見の価値ありだ。
今年は日本でも積極的に観光PRを展開する予定で、福岡では2月18日、市立中央市民センターで「マカオの夕べ」と題した音楽イベントを開催する。東西の歴史とエンターテインメントが融合した魅惑的な街並みをぜひ一度、体験してもらいたい。
× ×
●ちょっと より道=庶民の胃袋支える市場
庶民の台所といわれるのが、マカオ半島の中心部にある「紅街市」(ホンガイシー)。赤れんが造りの公営市場で、あらゆる食材がそろう。
さすがは強(きょう)靱(じん)な胃袋を持つ中国人。店先には蛇やカエル、ライギョに似た魚など日本の市場ではあまりお目にかかれない食材が多数並ぶ。店主がそれらを目の前で豪快にさばくため、血が苦手な人はご注意を。また周辺の通りにも露店が密集した商店街があり、活気あふれる庶民生活を垣間見ることができる。
ちなみにマカオではヨーロッパ、アフリカ、東南アジアの食文化をミックスしたマカオ料理をはじめ、ポルトガル料理、広東料理が楽しめる。とくにお薦めはポルトガル料理。味付けがシンプルで日本人の口に非常によく合う。ポルトガルワインも格安のうえ絶品なので、訪れた際はぜひ味わっていただきたい。

