2006年11月17日更新
告白イベントで、お互いの愛を確認したカップル。幸せそうな笑顔が、イルミネーションに負けないほど輝いていた
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愛を振りまくサンタクロース
この冬、「愛」をテーマにした催しが開かれている長崎県佐世保市のハウステンボス。中世オランダ風の建物が並ぶこの街に、愛を感じる旅に出掛けた。
ハウステンボスは、東京ドーム33個分の広大な敷地を持つ。夜の闇が迫る夕刻、街の中心部の広場に挙式直後という若いカップルが姿を現すと、建物や樹木、運河にかかる橋に飾り付けられた100万個のイルミネーションが一斉にともされた。特に高さ105メートルの塔「ドムトールン」にローブ状にかけられた電球は、ハウステンボスの運河の総距離と同じ6000メートルに及ぶというから壮観だ。
次のイベントにも若い男女が登場した。先ほどのカップルと異なり、どこか照れている。司会者に促され、男性が「大好きです」と告白すると、女性も「私も大好きです」と答え念願成就。聖歌隊が祝福のゴスペルを夜空に響かせた。
この告白イベントは、ネットなどで参加者を募集し、毎夜、選ばれた一組に大切なメッセージを伝える場所を提供している。
ハウステンボスのマーケティング部長、山口睦さんによると、訪れるカップルが最も多い季節が冬だとか。大勢の人の前で告白するのはなかなか勇気がいるはずだが、恋人たちをいざなう不思議な「魔法」が、この光の街にあるのだろうか。
物思いにふけっていると、広場では「愛の復活」をテーマにしたショーが始まっていた。スラブ風の民族衣装をまとった男たちの踊り、仮面を付けた女性たちの楽器演奏などが次々に繰り広げられた。にぎやかだったり、悲しげだったり。最後にサンタクロースが現れ、愛の復活を高らかに宣言して大団円に。見物していた人はみな笑顔だった。
熟年夫婦の離婚が増えているという。子どもたちへの虐待のニュースも連日のように伝えられている。失われた愛、はぐくまれることがなかった愛。さまざまな愛を見詰め直すきっかけを現代の人たちは求めているのかもしれない。やわらかな霧が立ち込める街で、そんなふうに思った。
(編集センター・伊東秀純)


一連のイベント「光の街のクリスマス」は12月25日まで。JRハウステンボス駅までは、JR博多駅から特急「ハウステンボス号」で1時間40分。問い合わせはハウステンボス・総合案内センター=0956(27)0001。