西日本新聞

とっておきの旅 (旅・観光)

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熊本県 / おいしい旅 / 自然を満喫南阿蘇・白川水源 のどに潤い、心に癒やし

2003年06月11日更新

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遠くからも水くみ客がやってくる白川水源

 健康志向を背景に、依然「水」ブームは衰えを知らない。宅配、コンビニ、そしてスーパー。ペットボトルに詰められた水は、台所のありふれた光景にもなった。そうした水の生誕地で本物の味に触れたい―と、足を延ばしたのは、熊本県の南阿蘇・白水村。日本名水百選の一つ、白川水源をはじめ、村内には八カ所の水源がある。くみ上げたコップ一杯の清水が、体と心にしみ入った。

 水源に向かう小道は、緑のトンネルになっていて、冷やっとした空気が心地いい。夏本番を思わせる太陽が照りつけた六月の休日、村役場に近い白川水源は、大勢の「水くみ客」でにぎわっていた。

 地底の砂とともに噴き上がる水量は毎分六十トン余り。一年間の湧水(ゆうすい)量は三千百五十四万トンにも上り、福岡ドーム約十八杯分に相当するという。

 数カ月に一度は白川水源を訪れるという福岡市の家族連れに出会った。「ご飯を炊いたり、料理に使ったり。家で口に入る水はほとんどここの水。カルシウムが豊富だから味があって、うまい」。環境保全協力金(高校生以上)は一人百円。一家は三人で四つのポリタンクを抱えていた。

 竹崎、寺坂、池の川…。村内に点在する水源は、著名な白川と違って、いわば穴場的な存在だ。「水質は白川と変わらない。人が少ない分、自然そのものを楽しめますよ」。地元の人が、そう教えてくれた。

 この日の宿は、白川水源から車で十分ほどの所にある休暇村南阿蘇(高森町)。リニューアル五周年を記念し、今月三十日(土曜日は除く)まで「まんぷくフェア肥後丸かじりバイキング」を開催している。

 夜、レストランに所狭しと並べられていたのは地鶏のたたきやヤマメ田楽などの郷土料理、ステーキ、刺し身、和食、洋食の数々でメニューは八十種類以上。これで一泊二食五千九百八十円(消費税別、高菜漬けのお土産付き)。癒やしと潤い、そして満腹をもらった旅だった。 
(田端 良成)


メモ

 熊本県白水村へは福岡市から九州自動車道の熊本インター、国道57、同325号経由で約2時間半。周辺には、温泉施設や地元農産物の販売所などが点在、日帰りのドライブコースとしても満喫できる。休暇村南阿蘇=0967(62)2111。


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