下田温泉
熊本県天草市
天草下島の旅館には…「縁起物」の白いイノシシがいる 動物そっくり奇岩の風景も
熊本県天草市の下田温泉は、天草諸島で最も大きな天草下島の西側を走る国道389号沿いにある。天草灘に沈む夕日の美しさから「天草サンセットライン」の異名をもつルートは「日本の夕陽百選」にも選定された景勝地だ。天草と言えば、近年「タコ釣り」や「イルカウオッチング」が有名だが、あっと驚く"珍しい動物"に出合える島でもあった。 (経済部・吉塚哲)

[写真説明]「縁起物」として観光客にも人気の白いイノシシ「ジャルディン」

[写真説明]ゾウが水浴びをしているように見える天草市西岸の奇岩
東シナ海を望む旅館「ジャルディンマール望洋閣」=電話0969(42)3111=の駐車場の一角にオリがあった。中をのぞくと、大きな「ブタ」が眠っている。
だが「ブタ」にしては少し様子が違う。長い鼻にブラシのような体毛。それは紛れもなく、白いイノシシだった。オスで名前は、屋号にちなみ「ジャルディン」(ポルトガル語で「庭」の意味)という。
白いイノシシは「1000匹に1匹しかない」(望洋閣)とされる「縁起物」らしい。今年がイノシシ年であることから、同旅館は昨年暮れ、庭に鳥居を設けて「イノシシ神社」までつくった。
白いイノシシがここに住み着いたのは、6年前のことだ。近くの山から迷い込んできた。よほど、おなかがすいていたのか、若女将の藤本恵子さん(35)が、パンを与えると、むさぼるように食べて動かなくなった。最初は「柴犬ぐらいの大きさ」(藤本さん)だったが、伊勢エビなど豪華な残り物を与えられるうちに、どんどん大きくなった。現在、体長1・2メートル、体重は推定で約120-30キロ。このままでは「糖尿病になる」(藤本さん)恐れがあることから、今は配合飼料で「ダイエット」中の身だとか。このイノシシ、今ではすっかり人気者になった。イノシシ目当ての常連のお客さんもおり、今年は宿泊客も増えたとか。藤本さんは「これも御利益でしょうか」と話す。
活発な火山活動が繰り返されてできた天草の島々は自然がつくり出した「動物」に遭遇できる。望洋閣から車で15分。与謝野鉄幹、晶子の歌碑が立つ13仏公園から妙見浦の「ゾウ」の岩(国指定名勝天然記念物)がきれいに見えた。天草下島では、このほかにも「クジラ」や「ライオン」など、動物そっくりの奇岩にお目にかかることができる。
海から見た島の美しさを知ってもらおうと、地元では、西海岸の奇岩を海上から船で楽しむ「クルージングプラン」(30分、大人2500円、小学生1250円など)も実施中。問い合わせは天草宝島観光協会=0969(22)2243。





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