
今月末の解体を前に自宅を公開している吉開順子さん(右)
柳川市三橋町下百町に残る、築140年のヨシ葺(ぶ)き住宅「吉開邸」が、今月末の解体を前に、21日まで一般公開されている。市内で開催中の「柳川雛(ひな)祭り・さげもんめぐり」に合わせ、座敷には「さげもん」が飾られ、吉開邸が建てられた幕末や明治初期のたたずまいを感じることができる。
地域に残る文化を広く知ってもらおうと、同市の市民グループ「柳川まちづくり樂校」(西嶋洋代表)が、1月末からもちつきや座談会を開催。今回は“最初で最後”と銘打って、ひな壇とさげもんを飾り付け、西嶋代表が市内で撮影した、城下町の雰囲気あふれる写真25点も展示している。
ヨシ葺きを夫婦で守り続けてきた吉開順子さん(74)は「最後に一花咲かせてくれてとてもうれしい。この屋根も喜んでいると思います」と感慨深げ。吉開さんが嫁いできた1959(昭和34)年ごろには、近くにわら葺きの民家が数軒あり、屋根の葺き替えを手伝いに行っていたという。
20、21日には、吉開邸や同市三橋町100町の目野酒造を訪ねるイベント「ハルイロ柳川日和―むかし柳川へでかけやう」を開催。参加無料で両日とも定員30人。目野酒造では酒蔵見学や試飲もできる。女性の希望者には、有料で“大正浪漫風”着物のレンタルと着付け(先着5人で要予約、2000円)を行う。
吉開邸は、西鉄柳川駅から徒歩10分ほど。
=2010/03/10付 西日本新聞朝刊=