
濃いピンク色の花びらが鮮やかにライトアップされた「観音桜」
明治初期に農民一揆を指導したとして処刑された求来里喜平(くくりきへい)をまつる日田市求町の慈母観音前にある4本の桜「観音桜」が、花をほころばせ七分咲きとなっている。訪れる人たちのために夜間はライトアップされ、濃いピンク色の花びらが、夜空に映えている。
喜平は1870年に凶作や明治維新後の混乱による窮状を訴えた「日田県竹槍(やり)騒動」の指導者として仲間4人とともに死罪となった。喜平の子孫で、近くに住む足立栄子さん(74)と静岡県に移り住んだ故森野スミ子さんが、喜平をしのんで1992年に観音像を建て、3年後に桜を植えた。森野さんは苗木を植えた年に亡くなったため、桜の開花を見ることはなかった。足立さんは「森野さんの古里への思いが込められた観音桜で温かい気持ちになってほしい」と話した。今年は暖冬のため、桜は例年より早い15日ごろの満開が見込まれている。ライトアップは25日まで。
=2010/03/06付 西日本新聞朝刊=