
韓国の大邱市に開店した「居酒屋やねだん」
住民総出で集落の活性化に取り組んでいる鹿児島県鹿屋市串良町上小原の柳谷(通称・やねだん)の町内会が造るオリジナル芋焼酎「やねだん」が、韓国でも味わえるようになった。住民の活動に共感した韓国企業が9月、大邱市に「居酒屋やねだん」を開き、このオリジナル焼酎を店のお薦めメニューにしている。やねだんの住民23人も12日から現地を視察する予定で、町内会の豊重哲郎会長(73)は「海外の人にもやねだんを紹介できるなんて思いもしなかった」と喜んでいる。
行政に頼らない集落づくりを進めるやねだんでは、休耕田でサツマイモを栽培し、焼酎を製造。その収益を財源に、集落の施設設備や高齢者向けの手押し車購入などに充てている。
居酒屋を開いたのは韓国や鹿屋市、宮崎県でゴルフ場などを経営する東光グループ。金貴煥(キムギファン)社長(52)が日本のテレビ番組でやねだんを知り、イモ栽培のほか、空き家に芸術家を招いて過疎を防ぐ取り組みなども視察して「地方の衰退は韓国でも深刻。この活動はヒントになる」と感激したのがきっかけ。
「居酒屋やねだん」は大邱市の「ホテルジェイズ」内にあり、料理の器にも、やねだん在住の陶芸家の作品を使用。芋焼酎のにおいは韓国人にはきつく感じられるが、やねだんはのみ口が軽く好評という。
=2009/10/12付 西日本新聞朝刊=