西日本新聞

マウムコッ 韓流エンタメ日記

活発な釜山演劇の中心地

ビルの地下にあるカマゴル小劇場

 釜山市内にはソウル市の大学路のように劇場が集積した場所はないが、近年、若い演劇人たちが公演を行う小劇場が増えている。特に多いのは地下鉄2号線の大淵駅から水営駅辺りにかけての一帯。大学が集まっている慶星大・釜慶大駅周辺から同心円状に点在している感じだ。ただ、ビルの地下1階などにさりげなく存在するため、地元市民でもよほどの演劇好きでない限り知らないような劇場が大半ではある。

 そんな釜山の劇場の中で第一に紹介したいのが、今年オープン25周年のカマゴル小劇場だ。2号線付近の劇場の多い地域からは外れた場所にあるが、年間ほぼ毎日に近い日程で公演が行われている活発な劇場である。「韓国の蜷川幸雄」と呼ばれる演出家、李潤沢(イユンテク)さんが代表を務める劇団「演戯団コリペ」の拠点として1980年代にオープンした。場所は広安里や中央洞などを転々、2009年5月に現在地へ落ち着いた。

 演戯団コリペそのものは現在はソウルや密陽、金海などにも稽古場や公演場がある。カマゴル小劇場は年間公演のうち、9割を演戯団コリペが上演。1割を若手劇団の発表の場として開放している。年間10万ウォン(約7200円)を支払うと全公演を観賞でき、同伴者も半額になる「グリーン会員」制度があり、現在250人程度の会員がいるという。

 東京・新宿の劇場タイニイアリスと提携し、国際交流にも熱心なこの劇場は釜山演劇の中心地ともいえる場で、九州の演劇関係者も一度視察してほしい劇場である。

 ★地下鉄3号線巨堤駅2番出口から徒歩2分程度。

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 「ヨロガジ」とは韓国語で「いろいろ」「あれこれ」の意味

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