抱負とプロフィール
■ 深浦康市 王位 守る気持ちは捨てる

永世名人の資格を得たばかりの羽生さんと王位戦でまた戦えるのはとても光栄なことです。今年の羽生さんは例年以上にタイトル戦ラッシュの中にいますが、名人戦に見るようにミスの少ない将棋を続けているのが印象的です。前期は序盤でリードしましたが、後半で追いつかれ、羽生さんの真の強さが分かった気がしました。初防衛戦ですが、守るという気持ちは捨てて、羽生さんといっしょに王位のタイトルを取りに行くという思いで臨みたいと思います。去年同様、ファンの皆さんの期待に応えなければと思っています。
ふかうら・こういち 1972年2月、長崎県佐世保市出身。花村元司九段門下。91年四段、2004年八段。1992年度の第11回全日本プロトーナメントで優勝。93年度には、第12回早指し新鋭戦と第27回早指し選手権で連続優勝した。2002年度の第21回朝日オープン将棋選手権でも優勝。王位戦では1996年度、第37期で挑戦者になったが、羽生王位に1勝4敗で敗れた。前期王位戦で羽生王位を下し、初のビッグタイトル獲得。居飛車党で粘り強い棋風だが、最近は振り飛車を指すなど幅を広げている。
■ 羽生善治 四冠 迫力与える将棋指す

今期また王位戦に参加することができました。連続十六期出場ですか。連続して参加できているのがうれしいです。深浦さんとは二期連続の戦いになりました。深浦さんの将棋は積極的、攻撃的でまた粘り強い。最近いろいろな形の将棋を指し、幅を広げています。前期はフルセットまで行き、最後は劇的な幕切れでした。結果は残念でしたが、今期はそれ以上の将棋が指せればと思っています。名人戦以来、調子はいい感じで来ています。夏は王位戦に集中して、見ている人が迫力を感じるような将棋を指したいと思っています。
はぶ・よしはる 1970年9月、埼玉県所沢市出身。二上達也九段門下。85年四段、94年九段。89年度、第2期竜王戦で初タイトル獲得。93年度、第34期王位戦でタイトル奪取し、史上最年少で5冠王となる。翌年度、第52期名人戦でタイトル奪取。95年度、第45期王将位を取り、史上初の七冠全制覇を達成した。王位戦は第34期から9連覇、通算12期。今期名人戦で森内俊之名人を下し、通算5期獲得で十九世名人の資格を得た。タイトル獲得数は69期。各戦法に精通するオールラウンドプレーヤー。
