第49期王位戦 第4局  指し手(テキスト版棋譜)



棋譜にマウスを重ねると解説が表示されます。(解説がないものもあります)
消費時間10分以上の場合、棋譜の後に消費時間が表記されます。(更新は随時)
*持ち時間8時間


終局時現在の消費時間 先手7時間27分 後手7時間57分

先手:深浦 康市王位
後手:羽生 善治四冠
  • (1) 7六歩
    • 深浦王位、郷里佐世保での初手は当然のようにノータイムで76歩。
  • (2) 3四歩
    • 記録係の田嶋尉(たじま じょう)三段は諫早の出身ですが、小学生の頃には片道1時間かけて、ここ佐世保の将棋道場・教室に通っていたそうです。前夜祭では恩師の方々とも再会されていました。
  • (3) 2六歩
  • (4) 3二金
  • (5) 7八金
  • (6) 8八角成
    • 後手番羽生名人の作戦が注目されたが、1手損角換わりだった。今や見慣れた作戦。
  • (7) 同 銀
  • (8) 4二銀
  • (9) 3八銀45
    • 推定46分。じっくり作戦を練った。腰掛け銀(56銀・57歩型)か、早繰り銀(25歩、37銀、46銀、35歩)か。
  • (10) 6二銀
  • (11) 1六歩
    • 15歩と突き越せば、先手の右玉も選択肢に入る。
  • (12) 1四歩32
  • (13) 3六歩
  • (14) 6四歩
    • 早繰り銀を選択するのではないか。77銀さえ省略するのが最近の流行。
  • (15) 2五歩
  • (16) 3三銀
  • (17) 3七銀
  • (18) 6三銀14
    • 早繰り銀に腰掛け銀で対抗する。
  • (19) 4六銀
  • (20) 4四歩
  • (21) 3五歩18
  • (22) 4二飛
    • 飛車で迎えうった。34歩、同銀、24歩が予想される。
  • (23) 3四歩30
  • (24) 同 銀
  • (25) 2四歩
  • (26) 同 歩
  • (27) 同 飛
  • (28) 2三金
  • (29) 2八飛
  • (30) 2四歩
    • ここで休憩か。36歩まで進むか。31分考えて休憩になった。
  • (31) 5六歩38
    • 先手はゆっくり指そうとしている。後手うっかり62玉は82角がある。74歩から62玉か。それとも居玉で戦うか。挑戦者決定戦での橋本七段戦は記憶に新しい。長考になるだろう。
  • (32) 4五歩65
  • (33) 5七銀
  • (34) 3五銀
    • △46歩▲同歩△同銀としても▲43歩△同飛▲32角の反撃があるため、やや意外な展開。普通は▲77銀だが。
  • (35) 7七銀
    • 7分程度の考慮。深浦王位にとっては意外な手順ではなかったということか。
  • (36) 6二玉
    • 結局居玉での決戦は避けた。ここで▲82角なら△46歩で大決戦。▲82角は△92香▲91角成△71玉のワナか?。58金・▲66銀左などが候補に上がっている。
  • (37) 6九玉46
    • △46歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲48歩は△42飛と引いておいて次の△27銀が狙い。▲同飛は△36角の王手飛車。とはいえ△42飛に▲79玉とも寄れない。▲48歩がさえないので▲59金だろうか。△46同銀に▲43歩△同飛▲32角△42飛▲21角成が発見された。以下△57銀成に▲43歩から飛車をいじめる。▲32角に△44飛▲45歩△42飛▲23角成△57銀成▲24馬△45飛▲57馬△49飛成▲59金これは先手良し。16時50分現在羽生四冠の考慮時間は70分近い。
  • (38) 7二玉70
    • ▲79玉の囲いあいは先手の得と見られていた。
  • (39) 7九玉
  • (40) 4六歩
    • 「ここで・・」いぶかる声。▲46同歩△同銀▲43歩△同飛▲32角△42飛▲23角成△57銀成▲59金。これは先手の評判がいい。
  • (41) 同 歩19
  • (42) 同 銀
    • 18時00分、この局面で深浦王位が41分の考慮で封じ手としました。明日は9時から再開です。
  • (43) 4三歩41
    • 封じ手は、大方の予想通りの43歩。
  • (44) 同 飛
  • (45) 3二角
  • (46) 4二飛
  • (47) 2三角成
  • (48) 5七銀成
  • (49) 4四歩
    • ここで控室の検討とは変わった。感触のいい手のようだ。放置は▲43金。△同飛は▲45歩△42飛▲24馬△45飛▲57馬△49飛成▲88玉。これは先手飛車が素通しになって気持ちがいい。△45飛に▲48歩△56成銀▲88玉。△42飛で△54飛▲55金△46角▲26飛。どれも難しいが、幾分先手持ちの形勢。
  • (50) 同 飛43
    • なんにせよ取るしかない。▲45歩に縦か横か。
  • (51) 4五歩
  • (52) 5四飛
    • ▲55金に△46角か。△56成銀も考えられている。
  • (53) 5五歩
    • 推定3分、早く思えた。軽い手つきだった。
  • (54) 同 飛
  • (55) 2四馬
    • △45飛▲48歩△56成銀と進めば、縦に引いた変化と同じ。
  • (56) 4五飛10
  • (57) 5九金
    • △47飛成には▲48歩だろうか。▲46金で死んでいる。「深浦さん、巧く指してるね」。△13角▲34馬△67成銀▲68歩△78成銀▲同玉△47飛成▲21飛成△31歩▲58金打。先手十分。
  • (58) 5五角45
    • 検討されてなかったので驚きの声があがる。▲46歩△41飛▲35馬で先手に不満はないといわれている。
  • (59) 2七飛36
    • ▲46歩で良いと言われていたが、その瞬間は先手も気持ちが悪い。軽く飛車を浮くほうがより良いと見たのだろうか。
  • (60) 4七飛成
    • ▲同飛△同成銀▲42飛△52銀打▲47飛成△28飛。先手がいいとはいえ、意外に大変な勝負。
  • (61) 同 飛11
  • (62) 同成銀
  • (63) 2五馬
    • 馬で取れるならしっかりしてる。▲2五馬の評価高し。△27飛が見えるが、▲42飛△52銀打▲47馬で桂にまでヒモがつく。ここで休憩になった。再開は13時30分より。△77角成▲同桂△55飛は▲61馬△同玉▲41飛以下詰む。
  • (64) 3九飛37
  • (65) 4九歩
  • (66) 5二銀打
    • 粘るならこれ、と言われていた銀打。徹底抗戦の構えか。
  • (67) 4七馬21
  • (68) 1九角成
    • ▲22飛には△31飛成で長い勝負。
  • (69) 9二銀
    • △同香▲91飛△82玉▲83馬の狙いだろう。長期戦と言われていたが、一気に寄るか。粘り切れるか。△同香▲91飛に、△65歩で頑張るか、△62玉と逃げ出すか。「えっ、えっ?えっ!凄い手があったね」控室に戻って来た中原十六世名人。
  • (70) 同 香13
  • (71) 9一飛
  • (72) 2九馬
    • 控室は△62玉を推奨していた。
  • (73) 9二飛成
  • (74) 8二香
    • ▲29馬△同飛成▲47角△38角▲同角△同竜▲56角△47角▲同角△同竜(竜の位置を変えて攻防の角を消した)▲86香△94銀(妙防のようだ)▲96歩△84歩(▲同香は△57角)で先手の攻めが切れている可能性が指摘されている。
  • (75) 2九馬15
  • (76) 同 飛成
  • (77) 8八玉
    • 先手優勢から、先手持ちの長期戦、そして今や形勢不明とまで言われだした。あるいは逆転とも。控室推奨は△18竜。
  • (78) 2八龍54
    • △18竜▲58香を検討していた。これは▲55角か。先手は桂香が欲しい。しかし▲55角には△46歩がぴったりのようだ。▲55角△46歩▲11角成△47歩成▲86香。と金が邪魔して△47角が打てない。ならば▲55角はやはり有力か。
  • (79) 4七角19
    • △65桂▲86香△7四銀▲75歩・・よく分からない。
  • (80) 6五桂10
    • ▲86香には△7四角が巧い受けのようだ。角の素抜きを狙っている。
  • (81) 2九香
    • これも全く検討にない香打。竜の効きをずらしながら小駒を取る狙いだろう。控室のムードは後手のりに。しかし後手の残りは20分(16時40分頃)。
  • (82) 1八龍25
  • (83) 2一香成
  • (84) 4六角
    • ▲69金△57角成▲65角。先手自信はないがはっきりしない。
  • (85) 4八金11
    • 逆方向に。控室当たらない。熱戦。
  • (86) 7四歩
    • 頓死筋を消して、落ち着いた1手。▲11成香△57桂成には▲84桂、または▲86香。ムードは微妙に先手のりに変わってきた。
  • (87) 6六銀
    • 異筋だが、悪い手ではなさそうだ。
  • (88) 2七龍
  • (89) 1一成香
  • (90) 7一金
    • ▲86香には△61玉と受ける。先手優勢で一致したが、具体的な手順が出てこない。実戦的にはまだまだ大変か。
  • (91) 5五桂26
  • (92) 5四銀
  • (93) 5六金
    • 手厚い。具体的になってきた。
  • (94) 1九角成
  • (95) 8六香
  • (96) 6一玉
    • 再び、三度、難しいとのこと。▲86香の変わりにはっきりした勝ち筋も発見はされなかった。
  • (97) 6五銀
  • (98) 同 歩
  • (99) 6四桂
  • (100) 9四銀
    • ▲83香成を受けた。
  • (101) 5二桂成
  • (102) 同 玉
  • (103) 7二銀
  • (104) 5五銀
    • 何度めか分からないが、また後手持ちになった。
  • (105) 7一銀不成
  • (106) 5六銀
  • (107) 同 角
  • (108) 5五馬
    • ▲77金打に△75歩が厳しいとのこと。
  • (109) 9八玉
  • (110) 9五桂
    • 意味が分からない。▲82竜で逆転ではないか。
  • (111) 3四角10
  • (112) 4三銀
  • (113) 4四銀
    • ▲34角に首をひねった控室だが、この手を見て納得。
  • (114) 3四銀
  • (115) 5五銀
  • (116) 7三角
  • (117) 8二龍
  • (118) 同 角
  • (119) 6一角
  • (120) 4一玉
  • (121) 3四角成
  • (122) 5五角
  • (123) 4三香
    • 以下△42歩には▲同香成以下の詰み。△32玉は▲42金以下。ついに決着、後手投了となった。