第5局 11月5日(月)
石橋が女流王位を奪取
タイトルを奪取した石橋新女流王位
 10連覇をめざす清水市代女流王位(38)=女流王将=に弟子の石橋幸緒女流四段(26)が挑んでいた将棋の第18期女流王位戦5番勝負の第5局は東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われ、午後7時41分、先手番の石橋が107手までで清水を下し、対戦成績を3勝2敗として初の女流王位を獲得した。石橋は所属する女流棋士界の新団体・日本女子プロ将棋協会最初のタイトル保持者となる。持ち時間各四時間のうち、残りは石橋22分、清水1分。

師匠清水の牙城崩す 感想戦でようやく笑み

 2期連続4回目の師弟対決となったた今シリーズは弟子の石橋が第1、3局と制してリード。10連覇(通算14期)がかかっていた清水もタイで最終局まで持ち込み、師匠の意地を見せたが力尽きた。
 攻め込む弟子に必死に粘り続ける師匠。東京・千駄ケ谷の将棋会館で五日行われた第十八期女流王位戦五番勝負は後半から局面を優位に展開した石橋幸緒女流四段(26)が師匠である清水市代女流王位(38)=女流王将=を振り切った。二期連続四回目の師弟対決で、初めて師匠に弟子が競り勝った瞬間、両者にはしばらく重苦しい沈黙が続いたが、感想戦になってようやく石橋の顔から笑みがこぼれた。

 二勝二敗のタイで迎えた第五局は、相居飛車戦が続いた今期、石橋が初めて向かい飛車を選択、自陣を美濃囲いで固めた。これに対し、居飛車の清水は6四銀(24手目)から急戦の構えを見せた。角交換後もお互いに攻めながらの探り合いとなり、どちらが優位か分かりにくい局面が続いた。

 先手優位が見えたのは石橋の7五馬(69手目)。攻防の急所に馬を引く手で先手が指しやすくなった。その後は石橋が終始局面をリード、最後は4三銀不成(103手目)から3一金(107手目)と一気に攻め込み、清水を振り切った。


 取れてホッとした
 ▼石橋幸緒・新女流王位の話 5筋の垂れ歩=5四歩(35手目)=が生きる展開になり、7五馬(69手目)と銀を取ったところで優勢になったと思いました。新協会初のタイトルは意識しないようにしましたが…、取れてホッとしています。

 次の課題見つかった
 ▼清水市代・前女流王位の話 馬をつくらせ、8七歩(50手目)と垂らしたあたりも苦しいと思っていました。(五番勝負を通して)自分の弱さと未熟さを感じました。結果は残念でしたが、次の課題が見つかり、意義あるシリーズでした。