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メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)

[キーワード]メタボリックシンドローム内科循環器科生活習慣病

[更新日時]2006年10月06日

 メタボリックシンドロームという言葉を最近、よく聞きます。いったいどんな症状なのでしょうか。

 ●さがら内科循環器科医院・福岡県医師会理事 相良 鞆彦氏

内臓に脂肪が蓄積すると、どんな危険が増すのですか?

 今年の4月に日本の学界でも、日本語で言うと内臓脂肪症候群といいます。今年の4月に国の診断基準が発表されました。元来、高脂血圧、高血圧などの症状は、動脈硬化の危険因子として注目されていたのですが、それぞれの疾患には、内臓脂肪の蓄積がおおもとにあることがわかってきました。つまり、肥満を中心に内臓に脂肪がたまると、そのことがさまざまな生活習慣病を引き起こし、血圧をあげたり糖尿病を誘引するような物質が出てくることが分かってきた。
 
診断される基準はどのようなものがありますか?

 臍の上からウエスト径を計測し、男性では85センチ以上、女性では90センチ以上の場合に、メタボリックシンドロームと診断されます。加えて血圧が130から80以上、中性脂肪が150以上、善玉コレステロールと呼ばれるHDLが40以下になった場合、また空腹時の血糖が110以上になった場合などが該当します。
 国では、こうした症状の改善に積極的に取り組もうと、モデル事業がスタートしました。保険者に検診を受けた時に、該当者には内臓脂肪を減らすように指導しています。

診断された人が、そのままの生活を続けるとどうなりますか?

 ひとつひとつの数値が少し越えているくらいであっても、ある限度を越えた場合は、動脈硬化などの症状が進むといわれています。動脈硬化が進むと、元気そうにみえている人でも心筋梗塞や脳梗塞を発症する場合があります。前駆症状がないので、つい油断をしてしまいます。検診にひっかかったら是正する方向でがんばらないと、そういう症状になる可能性が高いのです。

診断された人が症状を改善する方法は?

 症状の原因には栄養過多や、運動不足が大元にあります。今の時代は食事も飽食の時代です。しかも、車社会で運動する機会も少なくなっています。このことが、内臓脂肪がたまりやすい状況を引き起こしています。カロリーを押さえることと適度な運動することが予防には大切です。
 基本的には食事や運動療法を行います。たとえば、30分間の早足歩行をするとか。または1日おきで1時間の運動を行うとか。日本人の食生活は、近頃、脂肪摂取が増えています。こうした食生活の改善も必要です。

太った人だけが危険なのですか?

 一般的に太った人が内臓脂肪が多いといわれていますが、やせている人でも脂肪が蓄積している場合があります。定期健診を受けてもらい、数値が症状に該当するということであれば、動脈硬化などが進みやすいということなので、次の検診までには、にはがんばってもらいたいと思います。
 診断基準、ひとつあると倍のリスク、すべて合致すると30数倍のリスクがあります。(静かに症状が進むので)サイレントキラーとも呼ばれています。目立つ症状はあまりないのに、体の中では大変なことが進んでいるというわけです。

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