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最新鋭CT 心臓診断に威力発揮

[キーワード]医療情報循環器科

[更新日時]2007年02月04日

 ■進化する医療機器 時間短縮、負担軽減

 体内を画像化して診断するコンピューター断層撮影法(CT)の進歩が著しい。最新型のCTでは、検査室に入ってから15分程度で心臓などの精密な画像診断ができ、狭心症や心筋梗塞(こうそく)の早期発見に効果を発揮しているという。導入して約1年になるという福岡記念病院の循環器科・藤原英樹部長に、実績も含めて話を聞いた。 (上奥良)

 ●瞬時に64枚撮影

 CTはエックス線を人体に照射し、透過した投影データを測定して映し出す装置。ドーナツ状の機器が回転することで、体内の断層画像を撮影し、コンピューター画面上で見ることができる。

 最新型の「64列マルチスライスCT」は検出器を従来の四倍の64列装備し、高精度な画像解析が可能となった。約0.5ミリ幅で輪切り状に体内の画像を切り取り、0.4秒間に最大で64枚撮影することができる。この画像データを基に、パソコンの画面上で血管や骨格、臓器などを上下左右に回転させ、切断面の断層を見たり、立体視したりできる。

 CTによる検査は点滴で静脈から造影剤を注入しながら行う。エックス線撮影と同様、息を止める必要がある。一昔前までは心臓の撮影だけで20-30秒かかり、その間、息を止めなければならなかったが、それが10秒以下に短縮され、全身の撮影も約20秒になった。これにより、エックス線の被ばくや造影剤の注入量が減り、体への影響も軽減されたという。

 ●費用は8分の1

 また、技術的に難しかった心臓表面の冠動脈や大動脈の撮影も容易になった。

 心臓の検査はこれまで、細い管を腕の血管などから冠動脈まで入れて造影剤を注入する心臓カテーテル検査が主流だったが、正確な血管の状況が把握できる半面、患者の身体、経済両面の負担が小さくなかった。

 これに対し、CTによる検査は日帰りが可能。人間ドックでも使用されており、費用も従来の八分の一ほどという。

 不整脈や自律的に息を止めることができない患者には使えないなど決して万能とは言えないが、藤原医師は「検査のためにカテーテルを入れることは少なくなった。CTは心臓だけでなく、全身の血管の病変を早期に発見でき、治療方針が決めやすい」と話している。

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