
●松田病院診療部長 江崎嘉十氏
蓄膿症は慢性副鼻腔(びくう)炎のことです。鼻の中に細菌が入り炎症を繰り返すことで、鼻腔につながっている鼻の周りの4つの空洞(副鼻腔)にも炎症が広がり、うみがたまっていくものです。濃い鼻汁が出たり、のどに入ったりします。
症状が悪化すると、ポリープができて、内視鏡を使った根治術が必要になる場合もあります。入院には10日ほどかかります。気管支炎につながることもあるので注意してください。
風邪が治ったのに、たんがからんだり、せきが止まらなかったりする場合、蓄膿症の可能性があります。アレルギー性鼻炎の方や、自分ではなをかめない幼児など、子供もかかりやすい病気です。

また、風邪をひいたときにほおや目の奥、上の歯に痛みを感じるときは、急性の副鼻腔炎の可能性があります。放置すると慢性化し、蓄膿症になります。
通院して抗菌剤や、炎症を抑えたりたんを切ったりする内服薬を処方してもらい、症状が止まるまで飲めば治ります。
ただ、病院に行く暇がないのであれば、鼻の中を頻繁に洗うことをお勧めします。鼻を洗うためのポンプ付きの機器が市販されており、ぬるま湯を使って朝晩、鼻の中を洗浄すれば効果が出ます。
子供の場合は、頻繁に鼻汁を吸引してください。鼻の中を清潔にして菌を減らすことが先決ですので、予防にもつながります。
(えさき・よしと=福岡市東区)




