
●久留米第一病院産婦人科部長 冨岡 良仁氏
子宮筋腫は、子宮内にできるこぶ(腫瘍(しゅよう))です。原因ははっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンにかかわりがあると考えられており、30歳以上の女性の約3割が筋腫を持つといわれています。
腫瘍といっても、がんのように悪性ではなく良性で、筋腫を持っていても気付かない人もいます。一方で筋腫が引き起こす症状に悩まされる人も少なくありません。
質問者のような、不正性器出血や下腹部の圧迫(痛み)が代表的。ほかにも、月経量が多いなどの過多月経や、月経痛などがあります。

質問者が心配している妊娠・出産への影響は、筋腫の大きさや個所によります。それによって、受精卵が着床しづらく、流産する可能性も出てきます。
筋腫への対処としては、薬と手術がありますが、不妊や流産の恐れがある場合や、痛みなどの症状が強い場合は手術を勧めます。
出産を望む人には、子宮は残して筋腫だけを取り除く「核出術」が適用できます。そうでない場合は、子宮の全摘出もあります。
手術は、開腹か、膣(ちつ)を経由して行います。最近では、へそからおなかに小型カメラを入れて中を見ながら、下腹部の両側を1-2センチ切って腹の中に入れた電気メスで筋腫を摘出する腹腔(ふくくう)鏡手術も広がっています。
一方、対症療法としては、鎮痛剤のほか、ホルモン治療剤を使って原因となる女性ホルモンを抑える方法もあります。
手術が必要なのか、必要であればどの方法で手術するかなど、主治医とよく相談して決めてください。 (とみおか・よしと=福岡県久留米市)
【写真説明1】冨岡 良仁氏
【写真説明2】子宮筋腫
=2008/12/14付 西日本新聞朝刊=





