
●三愛病院院長 内田泰彦氏
中高年者にとって運動は、筋力維持による肩凝りや腰痛などの予防のほか、生活習慣病や心肺機能の改善につながります。その半面、運動機能の衰えから、けがをする危険も伴います。
けがを防ぐには、老いを自覚することです。身体の老化現象は(1)柔軟性の低下(2)骨量の減少(3)体脂肪率の上昇(4)疲労回復の遅れ-などです。このため、急な方向転換や運動を継続し過ぎることで筋や関節を痛めることがあります。

中高年には、一定のペースを維持でき、負荷の少ないウオーキングや水泳などの有酸素運動が適しています。有酸素運動の利点は(1)総エネルギーや脂肪の消費が多い(2)疲労の原因となる乳酸が増えにくい(3)血圧が急激に上がらない-などです。
運動量は1日15分から一時間程度、週3日以上が目安。疲労が残る場合は毎日続けず休養日を入れましょう。けがを予防する柔軟性の向上にはストレッチが有効です。毎日、息を止めずに20-30秒間、筋や関節を伸ばしてください。
運動前のウオーミングアップや、疲れを残さないためにクールダウンも不可欠です。テニスではひじ、ゴルフでは腰、登山ではひざ関節など痛めやすい個所を知り無理をしないことも大切です。ただ個人差があるため、医師のチェックを受け、自分にあった運動処方を知るのも良いでしょう。 (うちだ・やすひこ=福岡県嘉麻市)
【写真説明1】三愛病院院長 内田泰彦氏
【写真説明2】中高年者の運動5カ条
=2007/10/28付 西日本新聞朝刊=




