
●福岡市立こども病院・感染症センター整形外科医長 柳田晴久氏
扁平足は関節が柔らかい子どもに多く見られ、病気というより「個性」という見方もあります。
少し詳しく説明すると、扁平足は、足首あたりにある足関節の下の関節が動きすぎて、周辺にある「距骨(きょこつ)」がかかとの「踵骨(しょうこつ)」の前内側に滑り落ちたような位置となり、距骨が下がった分、足裏の肉が下がって、アーチ状の「土踏まず」がない状態です。
足の筋肉が付くと、自然と足裏にアーチができて距骨が下がらなくなり、扁平足は改善します。幼少期は関節が柔らかく、筋力も弱いため扁平足が目立ちますが、成長とともに改善することが多く、医療機関でも、まずは治療をせずに経過をみる場合がほとんどです。

足裏を適度に刺激すると筋力アップに効果的です。芝生や砂の上で、はだしで遊ぶ時間をつくってはいかがでしょうか。
4-5歳を過ぎても扁平足のために歩きにくい場合は、足底板や靴型の装具で治療します。土踏まずの部分にアーチサポート(中敷き)を付け、矯正するのです。小学生以上でも、ひどくない場合は、つま先立ちなどで筋肉を鍛えたり、アーチサポートが付いていて、かかと部分がしっかりした靴を履いたりすることで改善するでしょう。
痛みや変形の程度がひどければ、先天性やまひ性の病気の可能性がありますので、整形外科専門医に診てもらってください。 (やなぎだ・はるひさ=福岡市中央区)
【写真説明1】柳田晴久氏 福岡市立こども病院・感染症センター整形外科医長
【写真説明2】扁平(へんぺい)足の骨格
=2009/00/00付 西日本新聞朝刊=





