
●つだこどもクリニック 津田恵次郎氏
乳幼児は、さまざまな原因で血便が出ます。黒っぽい、鮮血が付着するというように、便の状態によって、病気の個所や原因が異なります。黒っぽい便やジャム状、血が便の中まで混ざる場合は、潰瘍(かいよう)性や細菌性の大腸炎などが疑われますので、専門医を訪れてください。

今回のように、硬い便の周辺に鮮血が付着していると、肛門(こうもん)などの痔核(いぼ痔)や肛門裂(切れ痔)の可能性があります。痛みで、排便を我慢し、さらに便秘になる(習慣性便秘)という悪循環に陥ります。1日1回、便が出ていても、少しずつ硬い便が出ていることもあり、繰り返すと便意が鈍くなります。
主な治療は(1)食事療法(2)生活指導(3)薬物療法-があります。乳児では、糖水や果汁など、それ以降なら、繊維質の野菜、豆類、海藻類を多く与えます。生活指導は、2歳半ごろから可能です。食事後5-10分後にトイレに行かせるようにします。
それでも改善しない場合、薬物療法(乳酸菌製剤や大腸刺激性下剤など)を行いますが、かかりつけの医師と相談が必要です。まずは、食事量や生活リズムを見直してみてください。1歳5カ月という年齢や、硬さが日によって違うことを考えれば、生活指導が出来る年齢まで、薬物療法で排便習慣をつけることも1つの手です。
(つだ・けいじろう=北九州市若松区)
(図=早目に受診した方がいい場合の図)





