西日本新聞

西日本新聞 医療・健康

ドクターに聞く・Q&A

両足とも変形性足関節症/原因、症状に応じ手術選択

[キーワード]整形外科

[更新日時]2009年02月01日

 歩けなくなるほどの激痛で病院に行きました。エックス線検査の結果、両足とも変形性足関節症と診断されました。痛みが軽くなるようにと靴底を作る型どりをし、つえも買いました。手術はできないのでしょうか。以前のように生活したいです。
 (長崎県大村市、38歳女性)

 ●福岡大学病院整形外科講師 吉村一朗氏

 変形性足関節症は、足首の関節の軟骨がすり減り、痛みが強くなっていく疾患です。膝(ひざ)や股(こ)関節の変形性関節症ほど多くありませんが、よく分からないまま我慢している人は多いようです。

 膝や股関節の場合は老化で起きる割合が高いのですが、足関節の場合は老化によるものは1-2割。大半は骨折やねんざなど外傷の後に発症します。ねんざなどの治療を中途半端にして放置しないことが重要です。

 症状が軽いうちは、消炎鎮痛剤や関節内注射を用います。相談者のように靴の中敷き(足底挿板)を作るのは足首への荷重を変えて痛みを軽減するためです。進行を抑えるため、体重の増加を防ぐことや、足首に負担がかかる無理な運動を控えることも大切です。

 こうした治療でも改善しない場合に手術を検討します。福岡大学病院では、関節鏡(関節用の内視鏡)を使った低侵襲手術も行っています。

 原因や症状に応じて術式を選択します。すり減った軟骨のかすなどを掃除して痛みの原因を取る「関節鏡視下デブリードマン」▽ねんざを繰り返したことが原因の場合には足関節外側靱帯(じんたい)再建術▽関節の向きを矯正する脛骨(けいこつ)骨切り術-などです。進行している場合は足関節固定術などを行います。(よしむら・いちろう=福岡市城南区)

【写真説明1】福岡大学病院整形外科講師 吉村一朗氏
【写真説明2】変形性足関節症

=2009/02/01付 西日本新聞朝刊=

福岡の病院・診療所検索―お探しの病院・診療所がすぐに見つかります!

病院名、地区、診療科目などのキーワードを入力

ご意見、情報をお寄せ下さい

医療、健康に関するご意見や記事の感想、「ドクターに聞く」への質問をお寄せ下さい。紙面匿名は受け付けますが、氏名、連絡先を明記して下さい。

購読申込

このページの収録記事は、毎週日・月の西日本新聞朝刊で読めます。