
●福岡大学病院整形外科講師 吉村一朗氏
変形性足関節症は、足首の関節の軟骨がすり減り、痛みが強くなっていく疾患です。膝(ひざ)や股(こ)関節の変形性関節症ほど多くありませんが、よく分からないまま我慢している人は多いようです。
膝や股関節の場合は老化で起きる割合が高いのですが、足関節の場合は老化によるものは1-2割。大半は骨折やねんざなど外傷の後に発症します。ねんざなどの治療を中途半端にして放置しないことが重要です。

症状が軽いうちは、消炎鎮痛剤や関節内注射を用います。相談者のように靴の中敷き(足底挿板)を作るのは足首への荷重を変えて痛みを軽減するためです。進行を抑えるため、体重の増加を防ぐことや、足首に負担がかかる無理な運動を控えることも大切です。
こうした治療でも改善しない場合に手術を検討します。福岡大学病院では、関節鏡(関節用の内視鏡)を使った低侵襲手術も行っています。
原因や症状に応じて術式を選択します。すり減った軟骨のかすなどを掃除して痛みの原因を取る「関節鏡視下デブリードマン」▽ねんざを繰り返したことが原因の場合には足関節外側靱帯(じんたい)再建術▽関節の向きを矯正する脛骨(けいこつ)骨切り術-などです。進行している場合は足関節固定術などを行います。(よしむら・いちろう=福岡市城南区)
【写真説明1】福岡大学病院整形外科講師 吉村一朗氏
【写真説明2】変形性足関節症
=2009/02/01付 西日本新聞朝刊=





