西日本新聞

西日本新聞 医療・健康

ドクターに聞く・Q&A

高校の孫「受け口」心配/あごのずれ大なら手術も

[キーワード]歯科

[更新日時]2009年04月19日

 高校に通う男の孫は「受け口」です。歯科で「今後症状が進む」と手術を勧められましたが、学校生活への影響などが心配です。放置するとどんな問題がありますか。手術に適した時期はありますか。 (長崎県諫早市、70代女性)

 ●福岡歯科大教授 石川博之氏

 受け口とは下あごの前歯が上あごの前歯よりも前に出ているかみ合わせで、医学的には「反対咬合(こうごう)」と呼ばれます。かみ合わせ(咬合)は上の前歯が下よりも少し前に出ているのが正常で、それが反対になっているからです。欧米人に比べて日本人に多く、人口の3-5%といわれます。

 前歯の生え方に問題がある場合とあごの骨の成長のずれによる場合がありますが、質問のケースは症状の進行が予想されることから後者と思われます。上あごの骨の成長が遅れたか下あごの骨が過剰に成長するかしたために、あごの位置にずれが生じたわけです。

 治療は、歯並びの矯正と下あごの位置を後ろになおす手術を併用します。上あごを前に出す手術をする場合もあります。最初に前歯の傾きや歯並びを整えるために、ブラケットと呼ばれる矯正装置を歯に付けて治療を始めます。1カ月に一度の通院で半年から2年をかけます。

 次にあごの骨を切って下あごを奥に少しずらす手術をしますが、これには2-3週間の入院が必要です。最後に半年から1年をかけて歯並びの細かな調整の矯正をします。手術を伴う矯正治療ですので、保険が利きます。

 放置すると食べ物がよくかめず、発音も不明瞭(めいりょう)など問題が残ります。男子であれば、手術はあごの骨の成長が止まる18歳から20歳を過ぎてからがよいでしょう。 (いしかわ・ひろゆき=福岡市早良区)


【写真説明1】福岡歯科大教授 石川博之氏
【写真説明2】反対咬合と治療例

=2009/04/19付 西日本新聞朝刊=

福岡の病院・診療所検索―お探しの病院・診療所がすぐに見つかります!

病院名、地区、診療科目などのキーワードを入力

ご意見、情報をお寄せ下さい

医療、健康に関するご意見や記事の感想、「ドクターに聞く」への質問をお寄せ下さい。紙面匿名は受け付けますが、氏名、連絡先を明記して下さい。

購読申込

このページの収録記事は、毎週日・月の西日本新聞朝刊で読めます。