「ラーチャン」新名物に 豚骨ラーメンとチャンポンが合体
創業55年の老舗が商品化 佐世保市のラーメン店

佐世保市下京町の老舗ラーメン店「大阪屋」が、福岡のラーメンと長崎のチャンポンの“いいとこ取り”をして合体させた「ラーチャン」を商品化した。どんぶりも地元の伝統工芸品「佐世保ごま」を模した波佐見焼の特注品を使うこだわりようで、佐世保バーガーに次ぐヒット商品になるか、期待されている。
大阪屋は今年で創業五十五年。大阪出身の新郷謙次さん(86)が、朝鮮戦争の特需で活況を呈していた佐世保市に来て、ラーメンの屋台を引いたのが始まりという。二十年前、会社員から転職した三男悟さん(48)が引き継いだ。
「老舗として、新たな佐世保名物を作り出したかった」と、悟さんは三年前から新名物の考案を始めた。従業員が食べていたまかない食の商品化を思い付き、豚骨スープを基に「企業秘密」という意外な食材も使って、ラーメンとチャンポンの風味を併せ持つ味噌(みそ)味と醤油(しょうゆ)味の二種類の特製スープを完成させた。
麺(めん)は自家製のラーメン用縮れ麺を使う一方、具材は、ネギ、キャベツ、モヤシ、エビ、イカ、アサリ、豚肉などの地元産食材がチャンポンのように盛りだくさん。香りが引き立ち、彩りも鮮やかになるよう、真っ赤な糸切りトウガラシもまぶし、ラーメンでもチャンポンでもない新メニューが誕生した。
どんぶりも「すぐ見て分かる佐世保名物」を念頭に「佐世保ごま」をイメージしたふた付きの器を波佐見町の正邦窯に特注した。試作を重ねた結果、赤や黄色、青、黒のストライプが同心円模様を描く器が完成。費用は普通のどんぶりの十倍以上もかかり「二十セットしかなく、割れたらどうしよう」(悟さん)という心配の種も生まれるほどの徹底ぶりだった。
悟さんは「福岡と長崎のほぼ中間に位置する佐世保だからこその発想。佐世保バーガーに負けない名物にしていきたい」と意気込んでいる。一杯七百円。大阪屋=0956(22)6763。
20080303朝刊掲載



