<10完>関東の味 つけめん勢力じわり
「つけめん」を出すラーメン店が、福岡でもここ数年増えている。
つけめんは、関東風と広島風に大きく二分類できる。冷たいめんを、ピリ辛の冷たいつけ汁で食べるのが広島風なら、魚介風味の温かいつけ汁で食べるのが関東風だ。
福岡では関東風が、じわり勢力を広げている。関東風の元祖は、3月に半世紀の歴史に幕を閉じた東京・池袋の「大勝軒」とされる。当初は店員のまかない料理だったとか。客に請われて出したら、評判が口コミで広がり、連日行列の繁盛店に。今や首都圏では一般的なメニューとなった。
福岡の店も独自の創意工夫を凝らす。2年前、つけめんをメニューに加えた「まるげん」は、福岡でのブームの火付け役だ。「ラーメンより、つけめんの方がよく出る日も多々あります」と、店主の鈴木克学さん(38)。
めんは、名古屋名物きしめんのように平たい特注だ。ほのかに甘酸っぱいつけ汁と、薄切りチャーシューをほお張る。にっちりとした平めんのこしと、魚介のうま味、豚肉の甘味が口中へ広がる。めんに添えられているスダチを絞れば、ナンとも軽やかな味わいに変身するのも面白い。
「博多新風」の店主、高田直樹さん(35)も「創作性こそ魅力ですから、毎年新しいレシピで出してます」と、つけめんへのこだわりを語る。
うどんのように太いめんは、干しエビの粉末を練り込んだ自家製。つけ汁はラーメンスープに、さらに大量の豚骨を加え煮出した濃厚味だ。角切りチャーシューもゴロゴロ入っていて、力強い味わいがハマリ系。
また1つ新顔が加わった福岡の「めん文化」。ラーメン、うどん、そば、パスタ。さて明日は何にしようか。悩むなぁ。=おわり
(升谷知夫・株式会社バフ映像プロデューサー 年間500杯のめんを食べ、その感想をブログで公開中。アドレス=http://heno.biz/blog/)
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▼博多中華そばまるげん 福岡市中央区平尾2丁目。電話=092(522)8848。定休月曜。
▼博多新風 同市南区高宮1丁目。電話=092(524)2426。定休火曜。






