トンコツ参入人気ダントツ 秋葉原発「ラーメン缶」 博多土産帰省客に好評 天神で販売
「オタク文化の聖地」東京・秋葉原から人気に火が付いた「ラーメン缶」に今月、新顔の「博多とんこつラーメン缶」が登場。先行販売している福岡市・天神の岩田屋で、お盆の帰省客らの博多土産として、人気を集めている。同市博多区の食品店「サンボア はかた寿賀(すが)や」と、岩田屋が開発。豚骨ラーメンの本場・博多から「屋台の味」を缶に詰めて発信している。 (経済部・前田淳)

「ラーメン缶」は缶の中にめんとスープ、具材が入っている食品。こんにゃくめんを使っているため、スープに漬かっていても伸びず、カップラーメンに比べ低カロリー。湯せんをするか中身を容器に移して温めて食べる。賞味期限が三年と長く、非常食としての活用も見込まれている。
“元祖”は、四月に発売した東京の食品プロデュース会社「UMAI」。東京・秋葉原の家電店の自販機で販売されると、手軽さと目新しさが受けて大ヒット。全国に自販機の展開も進む。今月には「おでん缶」のヒットで知られる天狗(てんぐ)缶詰(名古屋市)も、三種類の新商品を投入。競争が激化している。
「博多とんこつラーメン缶」は、岩田屋の金子昌志バイヤーと寿賀やの管博史社長が「地元の味は地元で作ろう」と開発に着手。めんは福岡県大牟田市のこんにゃく店石橋屋が、八種類の雑穀を混ぜたこんにゃくめんを作った。断面を星形にすることで、スープとよくからみ、よりラーメンに近い食感を実現した。
さらに、先行商品にない独自性を出そうと、博多ラーメンに欠かせない「替え玉」缶も作った。薄まったスープの味を調える「かえし(たれ)」も付く。パッケージは、ビール風炭酸飲料「こどもびいる」のデザイナー八智代さんが手がけた。
今月一日の発売以来、岩田屋では一日三百-四百個の売れ行き。お盆の帰省客が、土産としてまとめ買いしていくことも多い。「ラーメン缶戦争」の最激戦区、秋葉原の家電店でも一番人気になっているという。
管社長は「生産が追いつかない人気だが、新商品も投入していきたい」とうれしい悲鳴を上げている。
博多とんこつラーメン缶は二百九十グラム入りで一個三百六十七円。替え玉付きは一個五百七十七円。替え玉付きが二個入ったおかもちセットが千百五十五円(いずれも税込み)。
2007年08月16日本紙掲載



