西日本新聞

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2007年08月20日

<7>辛味競演 夏こそタンタンメン

0820_01.jpg 暑くなると恋しくなるのが、冷たいものと辛いもの。辛いめんの代表格といえばタンタンメンだろう。福岡市中央区の天神周辺では、ここ数年専門店が相次いでオープンしている。

 中央区薬院に二年前にオープンした「博多担々麺(めん)まるみや」では、しょうゆ味にみそ味、豚骨味と三種類のタンタンメンが楽しめる。

 自慢の「博多担々麺」は豚骨味。普通のタンタンメンは鶏がらのスープを使うが、あえて豚骨のスープを使い、力強い味わいの個性的な味に仕上げた。具も一工夫。定番の肉みそに加え、いためたモヤシとニラも添えた創作タイプである。

 「博多といえば豚骨ラーメンでしょう? 博多らしい『ご当地タンタンメン』を目指してます」と鍋藤智仁さん(27)。

0820_02.jpg 六月オープンしたばかりの「福博軒」のタンタンメンは、なんと「汁なし」。丼の中にスープは入っていない。中太の縮れめんをゴマだれ、ラー油、具の肉みそをあえて食べる。実はこれが、正統派だとか。

 「もともと中国の四川省で食べられていたタンタンメンは『汁なし』だったそうです。さおで担いで行商しても汁気がないからこぼれない。『担げるめん』だから『担々麺』という名がついたと聞いています」と七種和孝さん(30)。

 「汁なし」でも深いうま味と辛み。中国産の花山椒(はなざんしょう)と黒ゴマ、白ゴマをいったオリジナルスパイスを添える。具に冷たいトマトを乗せた「汁なしトマト担々麺」が店のイチオシメニューだ。

 それぞれに個性を競うタンタンメンの数々。今年の夏は、刺激的な各店の味を食べ比べ、暑気払いしてみてはいかがだろう?

 (升谷知夫・株式会社バフ映像プロデューサー 年間五百杯のめんを食べ、その感想をブログで公開中。アドレス=http://heno.biz/blog/

   ◇   ◇

 ▼博多担々麺まるみや 福岡市中央区薬院二丁目。092(716)9388。定休日曜。
 ▼福博軒 福岡市中央区今泉二丁目。092(406)0173。年中無休。

2007年08月27日

<8>活況前夜 本格そば相次ぎ登場

0827_01.jpg 全国に知られる豚骨ラーメン、中世以来の歴史を誇る博多のうどんに比べ、いささか影が薄かったのが「そば」の存在。ところがここ数年、福岡市の都心周辺で相次いでそば専門店がオープン。活況前夜の雰囲気が漂っている。

 同市中央区長浜で三年前に開店した「生粉蕎麦(きこそば) 玄(げん)」は、値段が一番高い「海老(えび)天蕎麦」「天ざる」でも四百九十円。そば粉比率一〇〇%の手打ちそばが格安で楽しめるとあって、平日の昼時は行列ができる。

 暑いこの時期によく出る「冷やかけ」は、昨年から始めた夏限定のメニュー。かつおだしが利いた冷たいかけ汁と、コシのある冷たいそばの取り合わせが涼しげな一品だ。

 同店の永井正一さん(41)は「うちはリピーターのお客さんが多いので、飽きられないように新しいメニュー作りに努めてます」と話す。

0827_02.jpg 同市中央区渡辺通の「手打ちそば 両国」では三種類の手打ちそばが楽しめる。中でも名物は、「黒打太切」。五ミリ角はあろうかといううどんのように太いそばは、かみ応えも十分。店主の河野茂さん(59)は「そばの実のうまさをストレートに味わってほしくて考えたメニューです」と語る。

 河野さんはその道三十年のそば職人。勤め帰りにそば屋に立ち寄り、軽く酒を楽しみ、そばをすする-。そんな関東のそば食文化を福岡にも広めたいと願っている。

 九州のそばといえば、熊本県南小国町から阿蘇市につながる国道沿いの「そば街道」などが知られる。福岡市・天神周辺が、新たな「そばどころ」に加わる日も近いかもしれない。

 (升谷知夫・株式会社バフ映像プロデューサー 年間五百杯のめんを食べ、その感想をブログで公開中。アドレス=http://heno.biz/blog/

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 ▼生粉蕎麦 玄 福岡市中央区長浜一丁目。電話=092(714)0355。無休。
 ▼手打ちそば 両国 福岡市中央区渡辺通五丁目。電話=092(713)6821。定休月曜(祝日は問い合わせ)。