「味千」合弁企業が上場 香港証取240億円規模 中国出店資金調達へ
「味千ラーメン」を展開する重光産業(熊本市)は、中国企業との合弁会社「味千(中国)控股有限公司」(香港)が三月三十日に香港証券取引所に株式を上場したことを明らかにした。上場規模は約十六億香港ドル(約二百四十億円)。外食市場の拡大が見込まれる中国で知名度向上を図り、新規出店費用を調達することが狙い。九州経済調査協会(福岡市)は「地場外食の合弁会社が香港で上場したのは初めてでは」としている。
味千ラーメンは一九九〇年代半ばから中国で事業を本格展開し、現在は上海、北京、南京、大連、青島、無錫、香港などに計百二十七店舗を構える。日本食ブームなどを追い風に、家族連れや若者など幅広い客層を取り込んでいる。
重光産業は「〇八年の北京五輪や一〇年の上海万博などで市場拡大のペースがさらに加速する」とみており、日本法人をオーナーにしたフランチャイズ化にも乗り出す考え。今年中に二百店、二〇一〇年までに一千店の出店を目指すという。
同社は日本でも百十三店舗を展開。しかし、国内市場は縮小が見込まれているため上場を機に中国への攻勢を強める構え。
中国では、牛丼チェーンの吉野家(東京)、ラーメン店「一風堂」を展開する力の源カンパニー(福岡市)、パスタチェーンのピエトロ(同)なども事業展開。外食大手のロイヤルホールディングス(同)も進出を表明するなど日本の外食企業の参入が相次いでいる。