─公開中の映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」は、20歳まで生きられない病を抱えた逞(たくま=岡田将生さん)と、井上さん演じる繭(まゆ)のピュアなラブストーリー。原作コミックは、10代女子の間で圧倒的な認知度を誇るとか。
井上 役が決まってから原作を読ませていただきました。あまり少女漫画は読み慣れていないんですけど、12巻を1日で読み終わってしまいました。とてもストレートで王道のラブストーリー。同世代の方が支持するのが、すごく分かります。
─人気漫画ということで、プレッシャーは。
井上 プレッシャーということより、今しかできない役だな、と思ったので、素直にうれしかったです。
─中学3年生からの繭を演じていますね。
井上 中学生だったころを思い出してみたり、制服の着方を雑誌で見てみたり。今の中高生はおしゃれですね。私は校則が厳しくてできなかったんですけど、(髪を飾る)シュシュを付けたり、流行っているキーホルダーをカバンに付けたり。スカート丈も「このくらいがかわいい」っていうのがあって、こだわってる。制服は、一応これで最後のつもりでやらせてもらいました。
─恋人役の岡田さんの第一印象は。
井上 きれいな顔だなあって(笑)。ガラスのハートを持った、とてもナイーブでシャイで、ピュアなイメージでした。今回は2人の雰囲気が大切。普段の雰囲気が映像にも出ると思ったので、できるだけ一緒にいる時間をつくりました。お芝居のことや、プライベートのことを話したり、相談したり。繭と逞としていられた、かな。
─劇中、2人の恋は8歳の時に始まります。
井上 (2人の幼いころを演じた)子役の子がすごくかわいくていい雰囲気だったので、軽いプレッシャーでしたね。勝てないな、っていうか。大人になっても、お互いがピュアな思いを持ち続けている、っていうところを出すのには気を付けました。
─「20歳まで生きられない」という、大きな障害が立ちはだかります。
井上 原作の読者に中高生が多いので、映画もきっとそういう方が見てくれると思うのですが。2人の純粋な気持ちもそうですが、それを通して生きることや、重くなりがちなシリアスなテーマもストレートに伝えられたらいいなと感じています。
─井上さんの初恋の思い出は。
井上 小学1年生の時です。クラスメートでかっこよくて頭がよくて、人気者だった。転校しちゃったんですけどね。
─思いは伝えた?
井上 伝えられなかったですね。繭は芯が一つ通っていて、ど直球。気持ちのいい女の子です。私自身はストレートに行ける勇気がないですね。
─中高校生に戻れたら何をしたいですか。
井上 制服デートいいですね。もうできない(笑)。(劇中の)電車に乗っているシーンが好きで。そんな日常的なデートもすごくあこがれます。
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井上真央(いのうえ・まお)さんは1987年生まれ、神奈川県出身。主な出演作に「チェケラッチョ!!」(2006年)、「ゲゲゲの鬼太郎」(07年)、「花より男子ファイナル」(08年)など。映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」では細田よしひこ、仲村トオルらと共演している。
=2009/11/08付 西日本新聞朝刊=