―公開中の映画「僕の彼女はサイボーグ」でサイボーグ(この映画ではロボットの意味)を演じた感想は?
綾瀬 何を言われても無表情で動じないし、(恋人役の)ジロー(小出恵介)を投げ飛ばしたりしたし。かっこいい役で楽しかったです。
―映画は、未来のジローが不運続きだった人生を変えるためにボディーガード役のサイボーグを現代に送り込むという話です。アクションシーンもあって、大変だったのでは。
綾瀬 いえ、楽しかったです。力には自信があるので(笑)。バスケットボールをやっていたせいか、中学の体力測定では友だちが「すごい」と驚くほどの握力がありました。でも、ジローを担いで走るシーンは大変。ダミーの人形を使ったんですが、重い人形を担いで何度もダッシュするのは結構つらかった。あと、1、2月の神戸ロケはすごく寒くて。はだしで走る場面もあったんですが、サイボーグなので、ぐっとがまんしました。
―ロボット風のダンスも見どころですね。
綾瀬 一番大変だったかも。ダンスは初めてで、練習ではビデオを撮って、どこが先生と違うんだろうって何度も自分でチェックしました。
―この映画は、「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」などで知られるクァク・ジェヨン監督の作品です。韓国人の監督とうまくコミュニケーションが取れましたか?
綾瀬 通訳を通じた会話だったんですが、演出プランが決まっていて、何を聞いても現場で迷うことのない監督だったので、私はやりやすかったです。監督自身が脚本を書いていて、恐らく表情のイメージまでできていたんだと思います。顔の表情までやってみせてくださったりしたので。
―今年は三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」、女の座頭市を演じる「ICHI」も公開されます。以前は薄幸の少女という役どころが多かったのですが、演技の幅が広がった印象があります。今、やりたい役は?
綾瀬 かっこいい役。こわい上司、うるさい上司みたいなのをやりたい。先輩に怒られる役が多かったから。自分にない部分だし。
―ところで、料理が得意と聞きました。
綾瀬 得意というわけじゃないんですが、よく料理します。家から送ってきた野菜を使って何を作ろうかって考えるのが楽しいです。タマネギだと、スライスしてかつお節を乗せてぽん酢をかけて食べようかなとか。
―小さなころは、どんな子どもでした?
綾瀬 おてば娘でした。小川を飛び越えようとして川に落ちてねんざしたり、ザリガニ捕まえたり。兄やいとこのおにいちゃんとばかり遊んでいたので。
―九州にはよく来るのですか?
綾瀬 ほとんど来たことがないんですが、東京から新幹線で広島に帰ろうとして、寝過ごして博多まで来ちゃったことがあります。広島駅を過ぎて気づいたんですが、また寝ちゃって…。博多に着いてすぐ引き返しました。ラーメン食べて戻れば良かった…!?
(文・野中彰久、写真・大矢海寿帆)
綾瀬はるか(あやせ・はるか)さんは1985年、広島県生まれ。ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、2000年にデビュー。04年のテレビドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」で注目を集め、以後、ドラマ「ホタルノヒカリ」「鹿男あをによし」などに出演。
■公式ホームページ
http://www.harukaayase.jp/
=2008/06/01付 西日本新聞朝刊=