親の離婚や再婚で3度名字が変わった。きょうだい2人を含めて5人家族だが、いまはバラバラに暮らしている。離れてしまった“家族”がテーマ。作り出す絵画やインスタレーション(空間構成)は、ちょっぴり切ない。パズルのように組み合わせると1枚の大きな写真になる「家族写真」(2009年)。合成して5人を並べた。「5人が一緒にいたことを証明するものがなくて。私がつくらなきゃ、って考えました」
北九州市出身。「自分のことを表現したら」というアドバイスを受け、今秋から家族をテーマに。そして初めて制作したのが、両親が仲良く写った古い写真の模写。やっぱり、ちょっぴり切ない。
ギャラリーアートリエ(福岡市博多区下川端町)で2月4日まで開催されているグループ展「秘密基地」には、白いベニヤ板に白い文字で家族への思いをつづり、9センチ四方に切ってバラバラに並べた「夢想‐1」を出品。「いまはまだ表現のスタート。これからどう発展させるか悩んでいるところです」。板には「お母さん」という文字が多い。切なさを越えて、強い表現者になれ。
=2009/12/27付 西日本新聞朝刊=