つぶらな瞳に牙をむいた大きな口。愛嬌(あいきょう)があるけれど、ちょっとこわい人形たちの名前は「ホワイトペット」。天神の街で静かな人気を呼び、“繁殖”を続けているホワイトペットは、6年前の夏ごろにアーティスト鍋島哲治さんの手で、第1号が誕生した。以来、8500体が姿や形を少しずつ進化させながら生み出されている。
九州産業大学芸術学部で油絵を学び、卒業後に人形作りを始めた。「ホワイトペット」誕生のきっかけは、高校時代にかわいがっていた白ネコの「シロ」の分身を作りたいと思ったことから。「天寿をまっとうして、土に戻ったシロをよみがえらせるイメージで作ったら、ちょっとコワさが加わった」と言う。人工毛とロープなどを材料に、むすんだり、くっつけたり。針や糸はつかわない。「ちょっとこわい」と「かわいい」の要素をあわせ持った「ホワイトペット」たちは、たくさんの人の手に渡り、また愛すべき「ペット」となっていった。29日まで、福岡市中央区の「asi‐para」=090(2587)4076=で個展を開催中。入場無料。
=2009/12/20付 西日本新聞朝刊=