髪の毛を直径1メートルになるまで張り付けた「UFO呼び出し中」(2006年)。インスタレーション(空間構成)を中心とした作品は、ざわざわ、ぞくぞくとするような恐怖の世界が広がっている。本人は「ポップでキッチュ」とあっけらかんと話すが、作品を一文字で表現するなら、「怪」であり、「妙」であり、「変」である。美容室で切り終えた髪を大量に譲り受けてくる、という行為そのものから不可思議なのだ。
「ジェットコースターもお化け屋敷も、怖いものはエンターテインメントです」。ノリやコンクリート、そして頭髪─。一筋縄ではない素材から生み出された作品は、恐怖と驚きを快感にまで昇華させる。過去には制作のために全裸で深夜のゴルフ練習場や早朝の駐車場に侵入にしたことも。今どき珍しい“行動派”でもある。
長崎県佐世保市出身。「表現がしたい」と九州産業大学で写真を学んだ。平面作品からの発展を求め、03年から本格的に立体制作の道へ。来年2月4日まで福岡市博多区下川端町のギャラリーアートリエで開催されているグループ展「秘密基地」に新作を展示している。
=2009/12/13付 西日本新聞朝刊=