「考えること」に重点を置いて多彩な作品を生み出している。円形に並べたライトを背負い後光を受けながら街を練り歩く「人間用後光」(2007年)、友達になった印として似顔絵の入ったバッジを販売する「寺江君の友達」(08年)。センスの良い笑いの要素が鑑賞者を引きつける。見る人を選ばないユニークな作品が多いが、どこか哀愁も漂う。
「少しでも自分をよく見せたい」という思いが作品の根底にあるという。鑑賞者を楽しませようというサービス精神も旺盛だが、神や生と死、他者との関係性など人間の根源的なテーマも盛り込んでいる。
広島県出身、大分大学で美術を学んだ。05年以降、福岡市にある「3号倉庫」や「旧大賀APスタジオ」など複数のアーティストが集まるアトリエで制作を続けている。「一人よりもコミュニケーションを重ねた方がアイデアが広がります」
12月1日―2月4日、同市博多区下川端町のギャラリーアートリエで開催されるグループ展「秘密基地」に光と絵画を使った新作を発表する予定。
=2009/11/29付 西日本新聞朝刊=