文字の意味がひと目で伝わる書体や象(かたち)を、躍動感あふれる筆で表現する。だから肩書は書家ではなく、象書家(しょうしょか)。聞き慣れない言葉なのは彼女の造語だから。代表作の一つ「てをつなごう」は字そのものが手をつないでいるようだ。「漢字が読めない小さな子どもや外国人にも伝わる表現が理想の一つです」
「字のことをずっと考えていると降りてくる」というアイデアを基に、構成に時間をかける。一転、書く時は一気に筆を走らせる。「書は筆にその時の気持ちが出るから、楽しみながら、真っすぐな気持ちで向き合うようにしている」。高校の文化祭で初めてやったライブペインティングで、従来の書の枠を飛び越えた。それ以来、気持ちやインスピレーションを大事にしている。
熊本県南阿蘇村の阿蘇白水郷美術館で15日まで開催しているグループ展「ANIMI‐ZOOM」で、新作など約20点を展示。アーティストネームにするほどの豚好きで、12月中旬まで、地元の大分県内4カ所で豚をテーマにした個展「豚物産展」も開催していく。
=2009/11/08付 西日本新聞朝刊=