
(C)2010「花のあと」製作委員会
江戸時代。舞台は東北の小さな藩、海坂。満開の桜の下、以登は1人の若い武士と出会う。身分は下級ながらこの藩随一の剣士である江口孫四郎だ。自らも男に劣らぬ剣を遣う以登は数日後、ただ一度だけ孫四郎と竹刀をまじえる。女と侮ることなく、その家柄におもねることもなく、まっすぐに以登の剣と向き合う孫四郎。激しく竹刀を打ち合いながら以登の胸を焦がしていたものは、生まれて初めて感じる熱い恋心だった。
しかしそれは、決してかなうことのない恋だった。以登には家の定めた、片桐才助という名の風采の上がらないいいなずけがいた。意に沿わぬ人と結ばれゆく自分の運命に抗うことなく、以登は静かに孫四郎への思いを断ち切り、江戸に留学している才助の帰りを待ち続ける。剣を置き、自分の娘時代、すなわち人生における「花の季節」が過ぎてゆくことを寂しく感じながら。数ヶ月後、以登の元に突然の報が舞い込む。藩の重鎮である1人の男に謀られた孫四郎が、自ら命を絶ったというのだ。そのあまりにも卑劣な行いに以登は再び剣を手にする…。
今、この国から失われてしまった「凛としたたたずまい」を描いた作品。北国の厳しい風雪に耐えて咲く満開の桜のように、やがて本当のしあわせにたどりつく以登。『花のあと』はひとりの女性が「誰にも言えない恋」を「誰にも負けない愛」に育てていく物語だ。(作品資料から)
監督:中西健二
原作:藤沢周平
出演:北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川亀治郎、國村隼
配給:東映
ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、T・ジョイリバーウォーク北九州などで3月13日公開
▽公式サイト
http://www.hananoato.com/