
(C)映画『時をかける少女』製作委員会2010
母・和子が薬学者として研究を続けている昭徳大学に合格した高校3年生の芳山あかり。母とはまるで姉妹のような彼女には、世界中を飛び回る映画カメラマンの父・長谷川政道がいるが、幼い頃に別れたきりで父親との思い出は記憶にはない。ある日、和子は幼馴染みで、長年彼女に想いを寄せる浅倉酒店の吾朗から、近所の洋館に住む老人から託されたという、あるものを渡される。それは、見知らぬ男子学生と並んで写っている、世田谷西中学校の彼女の写真とラベンダーの花。38年前、土曜日の実験室で起こった出来事の記憶を思い出そうとした瞬間、和子は交通事故に遭ってしまう。
深い昏睡状態に陥った母の姿に激しいショックを受けるあかり。そんなあかりに、吾朗は人の運命について興味深い話をする。1974年3月3日、秋田県能代行きの深夜バスが山から転落し、多くの命が奪われた。吾朗はそのバスに乗る予定だったのだが、運よく災難から免れたのだという。吾朗から「芳山くんは強運の人だから、絶対に目覚めるよ」と励まされたあかりが病室へ戻ると、和子が目を覚ます。しかし和子はうわごとのように「1972年4月の土曜日。深町一夫に会うため、中学の理科室に行かなくては」と動かない体を無理に起こそうとする。母を落ち着かせるため、あかりは「あたしが代わりに行く!」と言い、母から深町の写真と研究室の鍵を受け取る。再び昏睡状態に陥った和子との約束を果たすため大学の研究室に向かったあかりは、机の中にある彼女が開発した薬を飲み干し、土曜日の実験室にタイム・リープするよう強く念じるのだった…。
時代と世代を超えて、多くの人々を魅了して来た「時をかける少女」。SF短編小説として生み出されてから45年間に渡って幾度となく映画化されている名作が、原作者・筒井康隆氏自らの「ダイナミックに過去へ時をかけてみれば?」というアイデアと、「原作発表当時の感動を今の世代にも伝えたい!」という製作陣の想いが実を結び、原作小説の“その後”を描く新たな物語として生まれ変わった。入院中の母に代わって、70年代にタイム・リープしたあかりが、携帯電話もメールもない時代に生きるさまざまな人々との出会いを通して成長していく姿を瑞々しく、感動的に描く。(作品資料から)
監督:谷口正晃
脚本:菅野友恵
出演:仲 里依紗、中尾明慶、安田成美、石丸幹二、青木崇高、石橋杏奈ほか
配給:スタイルジャム
ユナイテッド・シネマ福岡、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13などで3月13日公開
▽公式サイト
http://tokikake.jp/