
(C)2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
福岡へは屋台を楽しみに来た」と語るクリス・マッソグリア
人気のファンタジー小説を原作とした映画「ダレン・シャン」(東宝東和配給)が、全国公開されている。主人公を演じたハリウッドの新星、クリス・マッソグリアが福岡市を訪れ、「いろんな要素が詰まった、みんなで楽しめる作品」と魅力をアピールした。
ダレン・シャン(マッソグリア)は成績優秀で、ハイスクールの人気者。温かい家族や友達に囲まれて何不自由なく暮らしていた。あるとき巨大な毒グモにかまれた親友スティーブを救うためにバンパイアと取引きしたことから、半バンパイアになってしまう。ダレンは家を出て、奇妙な人々が集まるサーカス一座でバンパイア修行を始めたが、敵対するバンパイア集団との抗争に巻き込まれ、敵側についたスティーブと対決を迫られる-。

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映画「ダレン・シャン」の一場面
マッソグリアは1992年生まれの18歳。テレビドラマやファミリー映画への出演はあったが、主役に抜てきされた本作で“メジャーデビュー”した。「普通の男の子の役じゃ面白くない。普通の男の子がバンパイアとなる設定がユニークで、楽しめました」と大役を務めた感想を話す。
黎明(れいめい)期の独映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922年)以来、繰り返し制作されたバンパイア映画の系譜に名を連ねた。だけど21世紀のイケメン俳優は「ホラーっぽくなく、バンパイアらしく演じすぎないよう心掛けた」と語る。ダレンが半分は人間、半分がバンパイアと設定されているためで、「人の血を吸えば、自分が自分でなくなってしまうようで、なかなか一線を越えられない。そんな人間らしい一面の表現にも努めました」。
ジャンルでくくると、本作はダークファンタジーとなるのだろう。しかし友情や恋愛、家族、仲間といった普遍的なテーマがちりばめられ、客層を選ばない作品となっている。見どころは「人は1人じゃない。孤独を感じなくていいんだよ、というメッセージが詰まっているところ」という。
米の人気雑誌で「注目すべき10人の若手俳優」の1人に選ばれたマッソグリア。だけど「ハリウッドよりも、今暮らしているミネソタの方が好き」と自然体で語る。「俳優としてのキャリアをもっと積みたい。同時に、映画の制作や脚本にも興味がある。将来、自分の企画を生かした映画づくりをしてみたい」。屈託ない笑顔で、夢を描いてみせた。
=2010/03/19付 西日本新聞夕刊=