
松林要樹監督
福岡県大川市出身の映画監督、松林要樹さん(30)の新作「花と兵隊」が、16日から福岡市のKBCシネマ(中央区那の津1丁目)で上映される。太平洋戦争の未帰還兵を追った硬派のドキュメンタリー作品。松林監督は「特に同世代の若い人に、戦争について考える機会にしてもらえたら」と話している。
映画に登場するのはビルマなどの戦線に出兵し、終戦後も帰国せずにタイなどに残った元日本兵たち。「おまえに軍人の心は分からん」と門前払いされてから2年余の時間を費やして心を通わせ、貴重な証言を引き出した。「なぜ彼らが帰らなかったのか、映画ではその答えは結論付けていない。一つの答えを提示するのではなく見る人に考えてもらいたい」と松林監督。「戦争体験者が高齢化し、生の証言が聞ける機会は刻々減っている。体験者が語る言葉の重みを感じてもらえたら」と話している。作品は昨年、山路ふみ子映画賞福祉賞などを受賞した。
KBCシネマでの上映は22日までで、いずれも午後0時20分から。初日の16日は上映後、松林監督が舞台あいさつする。2月13日からは佐賀市のシアターシエマでも上映される。
=2010/01/15付 西日本新聞朝刊=