毎朝名作劇場 洋画50本「午前十時の映画祭」 2月から1年間
2010年07月03日 22:38
洋画の傑作50本を全国25カ所のシネコンで1年間、毎朝上映する「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」(主催・映画演劇文化協会、松岡功会長)が、2月からスタート。劇場の大スクリーンで名作を味わい、映画の醍醐味(だいごみ)を再認識してもらうことが狙い。映画ファンの増加につながるか注目される。
▼一般投票がベース
上映作は、一般投票の結果をベースに、誰もが楽しめるよう娯楽性を重視して決めたという。ラインアップには、1940―50年代の「カサブランカ」「第三の男」「ローマの休日」から、80―90年代の「スタンド・バイ・ミー」「ニュー・シネマ・パラダイス」「フィールド・オブ・ドリームス」まで、幅広い年代、ジャンルの名作が並ぶ。
一般投票の1位は、50本の中で最も新しい「ショーシャンクの空に」(フランク・ダラボン監督)だった。95年に日本公開された米映画で、刑務所を舞台にしたティム・ロビンス主演の人間ドラマだ。50歳以上では、キャロル・リード監督のラブストーリー「フォロー・ミー」が最も票を集めた。中川敬・企画プロデューサーは「この企画に勝るぜいたくはなく、映画の深さ、多様性に気付いてもらいたい。作り手にもいい刺激になれば」と訴える。
▼若者にターゲット
近年、全国各地でシネコンが整備され、映画を見る環境は劇的に良くなった。だが、年間の観客動員数は1億6千万人前後で横ばい状態にあり、少子化の影響もあって若者の映画人口が減少している。長い目で見ても、現代の若者たちに映画の素晴らしさをいかに知らしめるかは、映画業界の大きな課題だ。
映画祭の実行委員会は、約1年前から準備を進めて上映権やフィルムを丹念に探しだし、開催にこぎ着けた。入場料金を大人千円、学生・子供500円と低額に抑え、映像の質にもこだわり50本をすべてニュープリントで上映する。
しかし「一体、どれくらいのお客さんが集まるか予想がつかない」(松岡会長)のが実情で、映画祭に参加する劇場はリスクを背負う。また、午前10時からの上映とあって、観客の大半をシニア層が占める可能性が高く、最もターゲットにしたい若者たちを呼び込めるかは未知数だ。動員目標は100万人。「これはビジネスだが、運動でもある。映像文化の発展につなげたい」と中川プロデューサー。
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※九州では天神東宝(福岡市)、TOHOシネマズ与次郎(鹿児島市)などで開催予定。
=2010/01/04付 西日本新聞夕刊=