Vol.256「フィクサー」
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ニューヨークの一流弁護士事務所に勤めるマイケル・クレイトンは、もめ事を陰で処理する便利屋のような仕事に嫌気がさしていた。彼は、同僚が大企業に対する訴訟に係わる大きな秘密を掴んだことから、図らずも事件に関わる事に。主人公が乗っている車が爆破される冒頭から、物語は4日前にさかのぼる。前半に訴訟や法律の専門用語が数多く登場し、事件の概要を説明する部分も兼ねるので複雑に感じるだろうが、命の危険にさらされた主人公が、今までの自分の人生を清算し、正義を追求する後半は緊迫感にあふれ、一気に引き込まれる。
フィクサーとは“もみ消し屋”のこと。監督のトニー・ギルロイはこれが初監督だが脚本家としてのキャリアは長く「ボーン・アイデンティティー」シリーズの脚本家として知られている。緻密に練られた硬派な本格サスペンスは、近年のCGを駆使した派手な映画にはない、いぶし銀のような味わいがある。
(映画ライター・渡まち子)
2007年 アメリカ映画
監督:トニー・ギルロイ
出演:ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン、トム・ウィルキンソンほか
配給:ムービーアイ
天神東宝、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13などで4月12日公開
▽公式サイト
http://www.fixer-movie.com/ 2008年03月29日19時41分
[PROFILE]
渡まち子(わたりまちこ)
映画ライター。西日本新聞の紙面で映画コラム「シネマの鍵貸します」を連載中。実は大の欧州サッカー好きでもある。
著者へのメールはこちらまで
著者が運営する映画情報サイト 「映画通信シネマッシモ」はこちらから
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