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福岡市動物園の「アイ」「マイ」 オタリア 2月熊本に転園

 ■再整備計画で自ら輸送箱へ 訓練中

 福岡市中央区の市動物園で約14年間かわいがられてきたアシカの一種「オタリア」2頭が、同園の再整備計画に伴い、2月中旬にも熊本市の動植物園に転園することになった。30年以上親しまれたオタリア舎が間もなく、福岡市動物園から姿を消す。

 同園によると、2頭は共に雌でアイは18歳(推定)、マイは15歳(同)。1998年にやってきた。転園が決まったのは昨年秋。2006年度から20年計画で進む再整備の一環で、水道代がかさむオタリア舎を撤去、跡地へ子ども用動物園を建設することになった。

 「不思議ですが、転園決定の直後から2頭がジャンプするようになったんです」と、4年前から飼育を担当する藤野正和さん(31)。毎日午前11時半と午後4時半、藤野さんが投げ与えるアジを追うように、アイとマイが滑り台の上からジャンプし始め、たちまち園の人気企画になった。

 たまたま仙台市から家族4人で訪れていた池田美香子さん(33)は「震災で大変だったけど、子どもたちに楽しいショーを見せることができて良かった。いなくなるのは残念」と話す。

 今月13日。藤野さんは2頭の餌やり後に、輸送箱に自ら入るよう訓練を始めた。「寂しいけど、せめて気持ち良く旅立たせるのが自分に出来る最後の仕事」。嫌がる頭をなでながら、根気強く2頭に言葉を掛けている。

=2012/01/17付 西日本新聞朝刊=

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