西日本新聞

動物園情報

立つ鳥跡を濁さず(動物衛生係 三坂)

釣り用品 この言葉、みなさんよく耳にするのではないかと思います。意味としては、『立ち去る時は、跡を見苦しくないようによく始末すべきである』ということですね。今回は少しこれに関連したお話をしたいと思います。

 動物医療センターには魚釣り用の針や糸がたくさんあります。あると言っても決して職員が昼休みに魚釣りをして遊ぶためにあるわけではありません。

 これらの釣り用品、すべてが怪我を負った動物とともに園外から運び込まれた物なのです。

釣り針が刺さったアオサギ 例えば、釣り糸が翼や足に絡まりくい込んで切断したりだとか、間違って口にしてしまい食道に針が刺さったりだとか・・・例を挙げればきりがないほどの数がやってきます。

 しかしながら、これらの怪我は本来ならば防げたはずの怪我で、動物たちは痛い思いをせずに元気に暮らしていけたはずなのです。

 こういった防げるはずの怪我をちゃんと防ぐには、みんなが何をすれば良かったのでしょう?答えはすごく簡単ですよね?

 『後片づけ』をちゃんとすれば良かったのです。

釣り針が刺さったカワウ 魚釣りに行ったとき、釣り針や糸やおもりなどの使った物を、その場に捨てていくのではなく自宅に持ち帰り処分する。この当たり前の行為だけで、動物たちの怪我を防ぐことができ、釣り場を清潔に保つことで次に来た人が気持ちよく釣りができる環境づくりにもつながるのです。

 何も『後片づけ』は魚釣りに限ったことではありません。山登りに行ったとき、川遊びに行ったとき、ドライブや旅行に行ったときなど、現代では何かしらゴミとなる物(ペットボトル、缶、お菓子の袋、弁当の空き箱など)を運びながら活動していることが大半です。

 そんなとき、自分が出したゴミを安易にその辺に捨てるのではなく、責任を持ってちゃんと処分することで動物たち強いては自然環境を守る事へとつながります。

 みなさん少しだけこれまでの自分の行動を振り返ってみてください。何か思い当たる節があった方もいらっしゃるかも知れませんね。

 今後は『立つ鳥跡を濁さず』の心を持ちつつ行動してくださると幸いです。

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