西日本新聞

動物ニュース

2012年01月27日掲載 長崎 / 爬虫類・両生類

希少種ニホンアカガエルの卵発見 佐世保の森きららビオトープ

 ●環境整い、ふ化心待ち
 
 佐世保市船越町の九十九島動植物園「森きらら」で、県と同市のレッドデータブックで準絶滅危惧種2類に指定されているニホンアカガエルの卵が見つかった。ふ化は来月とみられ、同園職員が観察を続けている。

 
 ニホンアカガエルは山の中に生息しており、田んぼや山中の水たまりで産卵。近年は水路整備工事や耕作放棄で水がない土地が増えるなど環境が悪化し、県内でも生息数が減少している。
 
 卵は同園職員が23日、園内のビオトープ(動植物の生息空間)で見つけた。ゼリー状の膜で覆われた卵塊で1個約1センチほど。胚となる黒い斑点も観察できた。数百個の卵があるとみられる。
 
 ビオトープは2008年に同園が人工的に整備した池。現在水生植物を中心に、約30種500点を保護栽培している。昨年から地元の小学校生が田植えをしたりするなど自然の里山に近い環境になりつつあるという。
 
 同園は「カエルが生息しやすい環境が整い、園の裏山から出てきて産卵したのではないか」と話し、ふ化を心待ちにしている。
 
【写真】森きららで見つかったニホンアカガエルの卵塊
 
=2012/01/27付 西日本新聞朝刊=