2012年01月26日掲載 [鹿児島 / 哺乳類]
「今度こそ」願い届かず… イルカの赤ちゃん死ぬ かごしま水族館
■08年から6回連続 授乳できずに衰弱
鹿児島市本港新町のいおワールドかごしま水族館で25日、ハンドウイルカの赤ちゃんが死んだ。21日に生まれてから一度も授乳が確認されなかった。同館は乳を飲めずに衰弱したとみている。
かごしま水族館では2008年以降、今回も含めてハンドウイルカが6回出産したが、無事に育った例はない。昨年12月にも母乳を十分に飲めずに赤ちゃんが死んだばかりだった。それだけに、繁殖成功にかける関係者や来館者の思いはひとしおだったが、かなわなかった。
同館によると、赤ちゃんは出産後から頻繁に母親のナーガ(推定21歳)の乳首を探した。しかし、授乳はうまくいかず、25日午前2時ごろから乳首を探さなくなり、同5時ごろには泳げなくなって、同5時23分に死んだ。ナーガも初産だったが赤ちゃんに寄り添い、乳首に導こうとスムーズに動いていたが、だめだった。
記者会見で海獣展示係の久保信隆係長は「授乳は母子の共同作業でタイミングが難しい。子を母親から引き離して人工授乳で育てるのは危険を伴う」。荻野洸太郎館長は「人が手出しできず、もどかしい」と語った。
今回の出産前、赤ちゃんに見立てた棒の動きにナーガが乳首を合わせて泳ぐ授乳トレーニングをしていたほか、出産後も乳首付近にペースト状のミルクを塗って赤ちゃんを誘導しようとしたが成功しなかった。
ただ、別の2頭が妊娠中で3―6月に出産を予定しており、関係者は「次こそ成功させたい」と思いを強くしている。
=2012/01/26付 西日本新聞朝刊=


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