西日本新聞

動物ニュース

2011年11月30日掲載 福岡 / 哺乳類

19歳「ドラゴン」死す 到津の森公園 唯一のトラ 「安らかに眠って」

 到津の森公園(小倉北区上到津)は29日、園内唯一のトラ「ドラゴン」(雄、19歳)が27日に老衰などで死んだと発表した。人の年齢で80―90歳に当たり、広報担当の原繭(まゆ)子さん(35)は「とても穏やかな性格だった。安らかに眠ってほしい」と園の人気者を悼んだ。

 
 園によると、ドラゴンは1992年に秋吉台サファリランド(山口)で生まれ、96年に前身の「到津遊園」に来た。2004年に死んだ雌トラ「サクラ」との間に生まれた7頭の子どもは、大牟田市動物園などにもらわれた。夏場、池で首まで漬かって暑さをしのぐ愛くるしい姿などで人気を集めたという。
 
 だが08年に左目周辺に悪性腫瘍ができ、今年10月中旬から体調を崩していた。11月は人前に出ることはほぼなく、27日午前11時に死んだのが確認された。トラのコーナー前に献花台とメッセージボードが設置され、園は現在、アムールトラの獲得に向け協議している。
 
 園には市民に飼育費を募る制度があり、トラのエサ代の寄付はキリンやゾウに次ぎ多かったという。原さんは「腫瘍ができて来園者も心配していたが、ドラゴン自身は元気に振る舞っていた。あの姿は忘れられない」と話した。
 
=2011/11/30付 西日本新聞朝刊=