2010年02月05日掲載 [鹿児島 / 哺乳類]
マングース メタボに 本土の寒さ対策?で進化 鹿児島国際大調査
●鹿児島市で繁殖 沖縄よりポッチャリ
鹿児島市で昨年6月、本土で初めて繁殖が確認されたマングースは、沖縄県の個体に比べ体重が重いのに体長は短い「ポッチャリ形」であることが、鹿児島国際大学の舩越公威教授(哺乳類学)の調査で分かった。長年の本土暮らしで寒さに耐えるため“メタボ”な体に進化したと舩越教授はみている。
マングースは南アジア原産。国内にはハブの駆除目的で1910年に沖縄、70年代末に奄美大島に持ち込まれた。現在は外来生物法で生態系に悪影響を及ぼすとして飼育や輸入が禁止された「特定外来生物」に指定されている。鹿児島市では、沖縄や奄美と同じ「ジャワマングース」が南部の喜入地区で確認された。少なくとも約30年前から繁殖したとみられている。
県は喜入地区にわなを仕掛け、4日までに69匹を捕獲。舩越教授は幼獣を除く約50匹の体重や体長を測り、沖縄の個体のデータと比べた。その結果、平均体重はオスが687グラム、メスが497グラムで、オスが76グラム、メスが121グラム重かった。平均体長はオスが55・2センチ、メスが50・6センチで、オスが2・8センチ、メスが0・6センチ小さかった。舩越教授は4日、マングース生息確認調査・防除事業検討会で調査結果を発表した。
常に体温が一定の恒温動物は、同じ種でも寒冷地ほどポッチャリ形になる傾向がある。体重当たりの体表面積を減らし、放熱を抑えていると考えられるという。舩越教授は「もっと多くの個体を分析する必要はあるが、進化したのはほぼ間違いない。本土に長期間定着した証拠の一つ」と話している。 (湯之前八州)
=2010/02/05付 西日本新聞夕刊=


福岡市動物園の新着情報満載!
雄大な自然の中で解放感を満喫