西日本新聞

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2009年06月30日掲載 福岡 / 哺乳類

出番待ち 鯨は眠る 庭の下 2年間脂抜き骨格標本に 福岡市博物館

090630kujira.jpg 福岡市早良区百道浜の福岡市博物館に29日、鯨の全身生骨が到着、北側の庭に埋められた。骨は、2011年秋に同博物館が開催する企画展「日本人と鯨(仮称)」に展示するため、土中で脂を抜き骨格標本にしようと埋めた。2年後に掘り起こし、目玉の展示品として会場に飾られる。

 
 埋められたのは、ミンククジラの全身生骨(体長約8メートル)と、イワシクジラの下顎(かがく)骨(3・1メートル)。いずれも日本鯨類研究所が北西太平洋の調査捕鯨で捕獲したもので、北海道函館市に26日に陸揚げされ、鉄路をJRのコンテナで2昼夜かけて博多に運ばれ、29日朝、同博物館に到着した。
 
 鯨油で知られるように、鯨の骨には油脂が多く含まれており、標本にするには脂を抜くことが必要なため、土中でバクテリアに脂分を分解させることにした。
 
 到着した鯨の生骨は早速、木の梱包(こんぽう)が解かれ、一度、芝生の上で骨格を再現した後、縦2メートル、横6メートル、深さ1・1メートルに掘られた穴に埋められた。
 
 鯨展を企画している同博物館学芸課の鳥巣京一さんは「鯨展では、この標本をはじめ、鯨の化石、江戸期以来の鯨に関する絵図や書物、鯨捕りの道具、生態データなどから多面的に鯨を紹介したい」と話している。
 
=2009/06/30付 西日本新聞朝刊=